厚生労働省が2月上旬に発表した 2023年の毎月勤労統計調査(速報)で、労働者1人あたりの平均賃金を示す現金給与総額(名目賃金)に物価変動を加味した実質賃金は 前年比2.5%減となり、2年連続で減少したとのこと。賃金が物価の高騰に追いつかず、こんなんで 生活向上を実感できるわけがない。
株の高騰に拍手喝さいを送っている人たちは、私とは無縁の世界の方でしかない。住んでいる世界が違う。
2月6日付 読売新聞オンライン より拝借
賃上げが物価上昇に追い付かず、昨年の実質賃金2・5%減…実質消費支出も3年ぶりマイナス : 読売新聞
次に、内閣府の資料。賃金の国際比較。
実質賃金の図で見ると、1991年を100とすると2020年は
アメリカ 146.6
英国 144.4
ドイツ 133.7
フランス 129.6
日本 103.1
日本は、30年前の水準とほぼ同じだ。
第2-1-5図 一人当たり名目賃金・実質賃金の推移 - 内閣府
経済成長率の推移
1991年から1923年の経済成長率の平均 0.9%。
さて、株価の高騰に関するニュースをひとつ。
岸田首相、満面の笑み。
日本経済が動き出していると市場が評価、心強く思う
=株最高値で岸田首相
宮崎亜巳
2024年2月22日午後 7:14 GMT+95日前更新
2月26日、岸田文雄首相は衆院予算委員会で、自民党の政治資金問題に絡み、
SNSで「確定申告ボイコット」というハッシュタグの投稿が多くみられることについて、
「国民の厳しい目を強く感じているところだ。信頼回復に向けて強い覚悟で臨まなければならない」と語った。官邸で8日撮影(2024年 ロイター/Shuji Kajiyama)
[東京 22日 ロイター] - 岸田文雄首相は22日夕、官邸で記者団に対し、日経平均株価が史上最高値を更新したことについて「今、日本経済が動き出している。それを国内外の市場関係者が評価してくれている。このことについて心強く思うし、力強く感じている」と述べた。
その上で、今年はそういった動きを定着することができるかどうか勝負の年であるとし、「デフレ脱却に向け、官民の取り組みをより加速化させていきたい」と語った。
株価の推移
株価が低いより高いほうがいいとは思う (間違っているのかも!?)。
でも、誰にとってのプラスであろうか、どのようにいいのだろうか。
図録▽株価の長期推移