社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(245) 「サン・セバスチャンへ、ようこそ」鑑賞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

半ドンの仕事を終わり、大阪ステーションシネマで13時15分からの部を鑑賞。6分ぐらいの入り。女性の姿も多かった。

 

映画.COMから

ウッディ・アレン監督が、スペイン最大の国際映画祭であるサン・セバスチャン国際映画祭を舞台に、妻の浮気を疑う映画学の大学教授が体験する不思議な出来事を描いたコメディ。

ニューヨークの大学の映画学を専門とする教授で、売れない作家のモート・リフキンは、有名なフランス人監督フィリップの広報を担当している妻のスーに同行して、サン・セバスチャン映画祭にやってくる。リフキンはいつも楽しそうな妻とフィリップの浮気を疑っているが、そんな彼が街を歩くと、フェデリコ・フェリーニ監督の「8 1/2」の世界が突然目の前に現れる。さらには、夢の中でオーソン・ウェルズ監督の「市民ケーン」、ジャン=リュック・ゴダール監督の「勝手にしやがれ」の世界に自身が登場するなど、クラシック映画の世界に没入する不思議な体験が次々と巻き起こる。

アレン作品の常連俳優ウォーレス・ショーンがリフキンを演じるほか、ジーナ・ガーションエレナ・アナヤルイ・ガレルが顔をそろえる。

2020年製作/88分/G/スペイン・アメリカ・イタリア合作
原題:Rifkin's Festival
配給:ロングライド
劇場公開日:2024年1月19日

 

www.youtube.com

 

ウディ・アレンという名前を聞いて、拒絶反応を示す人がいるに違いない。彼の映画作品といえばなおさら


#Me Too 
アメリカ映画界から干される

1992年、パートナーの俳優ミア・ファローの当時21歳の養女との交際が発覚(後に結婚)。当時7歳の別の養女への性的虐待容疑で捜査されたが「事実無根」と主張し、翌年不起訴となった。
その後も順調に制作を続けたが、2017年から米で#MeToo運動が盛り上がると、「幼時の性被害はあった」と訴え続ける養女に賛同し多くの有名俳優が「アレン作品に出ない」と表明。米映画界を事実上追放される事態となった。

 

 

クラシック映画へのオマージュ (尊敬、敬意) にあふれた作品との評判だったのでぜひ見てみたいと思った。9作品のオマージュがどんなものか、興味深々。 

 「市民ケーン」(オーソン・ウェルズ) 「8 1/2」(フェデリコ・フェリーニ
 「突然炎のごとく」(フランソワ・トリュフォー) 
 「男と女」(クロード・ルルーシュ
 「勝手にしやがれ」(ジャン=リュック・ゴダール
 「仮面ペルソナ」(イングマール・ベルイマン
 「野いちご」(イングマール・ベルイマン) 
 「皆殺しの天使」(ルイス・ブニュエル) 
 「第七の封印」(イングマール・ベルイマン



 


サン・セバスチャンの街並み、海、博物館、美しい。

 

 

  

 

 

 

 

 





 

 

映画『サン・セバスチャンへ、ようこそ』オフィシャルサイト

 

1935年、アメリカ、ニューヨーク州出身。1966年『What's Up, Tiger Lily?』で監督デビュー。『アニー・ホール』(77)でアカデミー賞作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞の4部門を受賞。今なお多くの映画ファンに愛される名作である。ほぼ年に1本のペースで作品を撮り続け、『ミッドナイト・イン・パリ』(11)は世界中で大ヒットを記録。アカデミー賞4部門の候補となり、脚本賞を受賞。『ブルージャスミン』(13)では主演女優ケイト・ブランシェットにオスカー像をもたらし、自らも16回目のアカデミー賞脚本賞ノミネート(うち3度受賞)を果たしている。同年ゴールデン・グローブ賞では、長年にわたり映画界に多大な功績を残した人物に贈られるセシル・B・デミル賞を受賞した。近作に『マジック・イン・ムーンライト』(14)、『カフェ・ソサエティ』(16)、『女と男の観覧車』(17)、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』(19)など。次回作『Coup de Chance(原題)』はパリでの撮影を終え、公開を控えている。

 

1940年、イタリア・ローマ出身。イタリア国立映画実験センターで撮影技術を学んだのち、偉大な芸術家たちの作品の研究に数年を費やす。ベルナルド・ベルトルッチ監督に『暗殺のオペラ』(70)、『暗殺の森』(70)の撮影を任され、フランシス・フォード・コッポラ監督の『地獄の黙示録』(79)、『ワン・フロム・ザ・ハート』(82)にも携わっている。そのほかの主な作品は『ドン・ジョヴァンニ 天才劇作家とモーツァルトの出会い』(09)、『フラメンコ・フラメンコ』(10)など。『地獄の黙示録』、『レッズ』(81)、『ラストエンペラー』(87)でアカデミー賞撮影賞に3度輝いたほか、数多くの撮影賞や功労賞を受賞。ウディ・アレン監督作品は『カフェ・ソサエティ』、『女と男の観覧車』、『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』に続き、本作が4作目である。

 

 

サン・セバスチャンは、北スペインとフランスにまたがるバスク地方のスペイン側に位置する、人口約18万人の街。もともとは小さな港町だったのですが、19世紀後半からはスペイン王室や貴族のリゾート地として栄えていきました。映画の舞台となっているサン・セバスチャン国際映画祭は1953年に誕生し、ヴェネツィア、カンヌ、ベルリンと並ぶ四大映画祭の1つとなり、サン・セバスチャンへ行くのを楽しみにしている俳優や映画監督が数多くいます。そしてこの街を訪れる人々の楽しみは何といっても美食。スターシェフが腕を振るうレストランや、美味しいピンチョスを提供するバルが立ち並ぶサン・セバスチャンは、世界中の美食家たちが集まる食のテーマパークさながら。美しい景色を見ながらの散歩も最高の思い出となり、1度訪れると、また何度も行きたくなってしまう魔法の街。映画を観終わったらサン・セバスチャンへ行きたくなってしまうことでしょう。
 


  



    
  サン・セバスチャン国際映画祭のメイン会場 クルサール国際会議場・公会堂

 

売れない作家のモート・リフキンと有名なフランス人監督フィリップの広報担当の妻・スーのぎくしゃくした関係とそれぞれの浮気。サン・セバスチャン国際映画祭を舞台に進行する。売れない作家、愛嬌ある。女医師への恋心も うぶで憎めない。
でも、私には退屈な映画。理屈っぽいのも気に入らんかった。
クラシック映画の素養があれば違った感想を持ったのかもしれない。

 

 

サン・セバスチャンの空気に触れることができたのがよかった。軽快な音楽もいい。オマージュの中で、「男と女」のサウンドトラックが流れた。懐かしい。
でも、エンターテイメント性が少ないし、かと言って、夫婦のありようを訴えているわけでもないし、身につまされて考えさせられるわけでもなかった。冗長でした。
私の評価 70点。



 

 

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