社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(172) 「スイート・ホーム」鑑賞

 

 

 

 

 

 

 

 

梅田東宝シネマで9時30分からの部を鑑賞。
小さめの会場、30名ぐらい。

映画.COMから

「齊藤工」名義で監督やプロデューサーとしても活躍する斎藤工がメガホンを取り、2018年に第13回小説現代長編新人賞を受賞した神津凛子のホラーサスペンス小説「スイート・マイホーム」を映画化。

スポーツインストラクターの清沢賢二は、愛する妻と幼い娘のために念願の一軒家を購入する。地下の巨大な暖房設備により、家全体を温めるその家は、「まほうの家」の呼び名の通り、冬は寒冷な長野県では理想的な物件だった。マイホームでの幸せな生活をスタートさせた清沢一家だったが、その幸せはある不可解な出来事をきっかけに恐怖へと転じていく。

窪田正孝が主人公・清沢賢二を演じるほか、蓮佛美沙子奈緒窪塚洋介、中島歩、里々佳、松角洋平、根岸季衣らが顔をそろえる。

2023年製作/113分/G/日本
配給:日活、東京テアトル

 

www.youtube.com

 

「春に散る」で熱演した窪田正孝をもう一度、映画館で観たかった。
どっちかと言うと、ホラー映画とか怖い系は苦手だ。だからホラー映画は、ほとんど知らない。
2時間弱の映画であったが、ほとんど目もさらすこともなく、最後まで引っ張られて見切った。評価の軸がどんなかわからないが、私にとってマァマァであった (ちょっと上から目線) 。

 



このポスター、映画の雰囲気そのまま。

 

 


蓮佛美沙子、清沢賢二のパートナー役。大林監督作品『転校生 -さよならあなた-』の主演をつとめた時の初々しさが記憶に新しい。

 

住宅会社社員役の松角洋平がサスペンス感を煽る。

 

 

 

 

 

sweetmyhome.jp

 

神津先生の原作は、決して安易に実写化してはいけない、人間の究極のタブーが詰まった箱の様な作品。
もしこのパンドラの箱を開けるのであれば、生身の人間に成せる極限に辿り着かなくては意味がないと思い、撮影の芦澤明子さんをはじめ、信頼と実績と意欲に溢れた尊敬すべき作り手の皆さんと入念な作 戦会議を何度も繰り返しました。そして現場にて、この上ない素晴らしき演者の方々が、事前の予測、推測を遥かに超えていって下さり、この作品はある種の"必然"に辿り着いた気もします。「作品に込めたメッセージ」などと気安く言語化出来ない、人間の人間による"ある現象、事象"が本作『スイート・ マイホーム』には映り込んでしまいました。ホラーともミステリーともサスペンスとも括れない、ジャンルは人間。世界的にコロナ禍・ステイホームを経過した今だからこそ、自宅と言う聖域、護られるべき場所で起こるこの物語を、何処か我が事の如く体感して頂きたいです。


—— PROFILE

1981年生まれ、東京都出身。
パリコレクション等モデル活動を経て2001年に俳優デビュー。俳優業の傍らで20代から映像制作にも積極的に携わり、齊藤工名義での初長編監督作『blank13』(2018)では国内外の映画祭で8冠を獲得。『フードフロア:Life in a Box』(2020)では、AACA2020(アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワード)にて、日本人初の最優秀監督賞を受賞した他、劇場体験が難しい被災地や途上国の子供たちに映画を届ける移動映画館「cinéma bird」の主宰や全国のミニシアターを俳優主導で支援するプラットフォーム「ミニシアターパーク」を立ち上げるなどマルチに活動している。
俳優としての主な出演作に、『騙し絵の牙』(2021)『CUBE 一度入ったら、最後』(2021)『シン・ウルトラマン』(2022)『THE LEGEND & BUTTERFLY』(2023)『零落』(2023)など。

 

 

 

 

—— COMMENT

怖くて目を逸らしたくなるほどの緊張感や、人間の恐ろしさを感じました。
主人公がただの被害者ではなく、過去に痛みや罪を抱えているからこそ、誰も責められない。
(主題歌も)歌詞からして、母親目線の楽曲だと自分は感じていて、我が子に対する愛情、守りたい気持ちが切ないなと思いました。
(エンドロールで自身が歌う主題歌が流れた時は)曲とリンクするものがたくさんあったので、劇中で語られなかった母親の気持ちをエンドロールで知るようで、自分の曲だけれど、切なくなりました。

 

yama『返光(Movie Edition)』lyric Video
(映画『スイート・マイホーム』主題歌) - YouTube

 

           

 


ミュージシャン yama、この映画で初めて知った。主題歌「返光」を歌う。
深い歌い方に引き込まれる。そして、心が洗われる感覚。素晴らしい。追いかけたいと思った。
「THE FIRST TAKE」にて『春を告げる』の歌唱シーンを公開し、この時に、メディア初登場(2020年12月)とのこと。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

 

清沢賢二と兄、母の抱えている家族の問題のほうが怖いと思った。全部が明示されたわけでないので、想像するしかないが
それなりにサスペンスであったし、予測の範囲内のサスペンス感だ。安心してみられた。
そして、私のように、窪田正孝が目当てのものは十分に満足だった。
評価 80点。

 

 

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