昨日 (11月9日) 1ヶ月半ぶりに映画館。
独居の兄の状態が悪く、仕事の合間を縫って 大阪と犬山を行き来する日が続く。
T・ジョイ梅田で朝一番 (8時から) 、「爆弾」を鑑賞。

映画.COMから
「このミステリーがすごい!2023年版」で1位を獲得した呉勝浩の同名ベストセラー小説を実写映画化したリアルタイムサスペンス。東京のどこかに“爆発予定の爆弾”が仕掛けられたという前代未聞の事態のなか、取調室での攻防と都内各地での爆弾捜索の行方を同時進行で描き出す。
酔った勢いで自販機と店員に暴行を働き、警察に連行された正体不明の中年男。自らを「スズキタゴサク」と名乗る彼は、霊感が働くとうそぶいて都内に仕掛けられた爆弾の存在を予告する。やがてその言葉通りに都内で爆発が起こり、スズキはこの後も1時間おきに3回爆発すると言う。スズキは尋問をのらりくらりとかわしながら、爆弾に関する謎めいたクイズを出し、刑事たちを翻弄していくが……。
スズキとの交渉に挑む刑事・類家役で山田裕貴が主演を務め、スズキタゴサク役で佐藤二朗、爆弾捜索に奔走する巡査・倖田役で伊藤沙莉、スズキの過去を探る刑事・等々力役で染谷将太、類家の上司・清宮役で渡部篤郎、倖田巡査の相棒・矢吹役で坂東龍汰、スズキの見張り役を務める刑事・伊勢役で寛一郎が共演。「キャラクター」「帝一の國」の永井聡監督がメガホンをとった。ロックバンド「エレファントカシマシ」の宮本浩次が主題歌を担当。
2025年製作/137分/PG12/日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2025年10月31日
主題歌、宮本浩次 「I AM HERO」がかっこいい。
取調室での攻防が主な舞台。静の環境での攻防は見ごたえ。飽きない。
刑事・類家役の山田裕貴とスズキタゴサク役・佐藤二朗が素晴らしい。佐藤二朗は怪優そのもの。
サスペンスでありミステリーだ。緊張は最後まで続く。
取り調べ室の刑事たちがそれぞれ個性的。




現場の巡査、伊藤沙莉と坂東龍汰がバディー役で元気一杯に駆け回る。動いて、動いて、動き回る。

爆弾は なぜ仕掛けられたのか。その意味は。
誰が仕組んだのか。


善悪とか命の平等さ、突き付けているものは重い。
「スズキタゴサク」の正体は。
どのような環境、経験をしたらこんな人物になるのだろう。でも、誰の中にもある感覚ともいえるような、だから他人事でない。
類家のような人間も どのようにして生まれたのだろうか。
「スズキタゴサク」と類家、紙一重。私もそんな感覚。正直怖い、引き込まれるようだ。
取調室の白黒のドライな映像、連続爆破事件の突き刺す音響、こころが痺れる。






「スズキタゴサク」はなぜ連続爆破事件を起こしたのか。わからない。
この事件の本当の黒幕はいるのか。それもわからない。
結末は、消化不良。続編があるのであろうか。
原作を読んでみたくなった。
久しぶりの映画館、やっぱり、いい。満足、満足。
映画の評価 80点。



