半ドンの仕事を終わり、難波東宝で14時からの部を鑑賞。50人ぐらい、男性客が多かった。
映画.COMから
第2次世界大戦末期のフィンランドを舞台に、不死身の老兵とナチス戦車隊の死闘を描いた痛快バイオレンスアクション。
1944年、ソ連に侵攻されナチスドイツに国土を焼き尽くされたフィンランド。老兵アアタミ・コルピは掘り当てた金塊を隠し持ち、愛犬ウッコとともに凍てつく荒野を旅していた。やがて彼はブルーノ・ヘルドルフ中尉率いるナチスの戦車隊に遭遇し金塊と命を狙われるが、実はアアタミはかつて精鋭部隊の一員として名を馳せた伝説の兵士だった。アアタミは使い古したツルハシ1本と不屈の精神を武器に、次々と敵を血祭りにあげていく。
タイトルの「SISU(シス)」とはフィンランドの言葉で、日本語への正確な翻訳は難しいが、すべての希望が失われたときに現れるという、不屈の精神のような意味合いを持つ。「レア・エクスポーツ 囚われのサンタクロース」のヨルマ・トンミラが主人公アアタミ、「オデッセイ」のアクセル・ヘニーがヘルドルフ中尉を演じた。監督・脚本は「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」のヤルマリ・ヘランダー。
2023年製作/91分/R15+/フィンランド
原題:Sisu
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2023年10月27日
とにかく強い。死んでる場合ではないから死なない。
自分の意思で死ぬことを拒否するヒーロー、ここは新しさを感じる。ずーっと、痛みを背負い続けるヒーロー、大変だ。死ぬことを拒否することができるなんて凡人にはとても無理だ。痛みに耐えるのも到底無理だ。ここに、新しいヒーロー登場。
「SISUシス」…… フィンランドの人々に古くから受け継がれる特別な精神力、いわば「フィンランド魂」。厳しい状況で発揮されるしなやかな精神性、困難に立ち向かう勇敢さ、忍耐などを指すといわれる。極寒の厳しい自然環境と歴史的苦難をくぐりぬけて生まれたもの。
疾走するバイクから飛行機のに喰らい付くのだからすごい。だから映画は楽しい。
ナチス・ドイツ兵に首をつられて死なないのであろうか。奇跡の人、不死身の人だ。
6人の女性の活躍がすがすがしい、かっこいい。
台詞が少ない。主人公は寡黙。
映像と音楽が場面を高揚させる。神秘的で、荘厳。
さて、フィンランドはどんなところだろう。
高福祉でハッピーな国というイメージ。そして、サウナ。
ロシアのウクライナ侵略の中で、NATO加盟を果たした。苦難の歴史がうかがわれる。
一般事情
1 面積
33.8万平方キロメートル(日本よりやや小さい)2 人口
約553万人(2021年、IMF)3 首都
ヘルシンキ(約65万人、2021年12月、フィンランド統計庁)4 言語
フィンランド語、スウェーデン語(全人口の約5%、2021年統計)6 略史
年月 略史
1世紀頃 フィンランド人の定住
11世紀~12世紀 キリスト教が伝来、東西キリスト教の角逐
1323年 スウェーデン・ロシア間の国境画定
フィンランドは、スウェーデンの一部となる
1809年 スウェーデン、フィンランドをロシアへ割譲
1917年 ロシアから独立、フィンランド共和国成立
1939年 対ソ戦争(冬戦争)
1941年~1944年 対ソ戦争(継続戦争)
1944年~1945年 対独戦争(ラップランド戦争)
1948年 フィンランド・ソ連友好協力相互援助条約締結
1955年 国連加盟
1975年 CSCE(欧州安全保障協力会議)開催(於ヘルシンキ)
1986年 EFTA(欧州自由貿易連合)正式加盟
1995年 EU(欧州連合)加盟
1999年 EMU(欧州通貨同盟)加盟
2002年 ユーロ導入
2023年 NATO(北大西洋条約機構)加盟
政治体制・内政
政体 共和制
深刻な戦争映画ではなかった。現実を想起させる戦争映画は「ちょっと」と思っていたので、安堵した。残酷なシーンはあったが、私が目を背けるほどのものではなかった。「フィンランド映画はどんなかな」興味があったので、映画館に。
ハリウッド映画や韓国映画、インド映画とも違う雰囲気を感じられてよかった。91分、ほんとにあっという間だ。面白かった。
犬もかわいかった。
私の評価は80点。