社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(165) 「ブリックス(BRICS)」とは?

 

 

 

 

 

 

                 

 

  1842年

   第1次アヘン戦争1840年イギリス海軍による広東港封鎖によって
   戦闘が開かれた。そして、清朝は敗北し、1942年8月29日、南京条約を結んで
     事態の収拾を図った。中国の植民地化を招く端緒となった。

   イギリスは香港島を領土とし、要求であった自由貿易を実現し、アヘン貿易も
   事実上公認させた。

   南京条約は、関税自主権の喪失、領事裁判権の承認、片務的最恵国待遇という
   不平等条約であった。
   アメリカ・フランスもただちに清と交渉し、それぞれ、望厦条約・黄埔条約を
   締結した。
                                      

           岩波ジュニア新書「カレンダー世界史」(柴田三千雄編著)     

   

 

 

 

 

ブリックス、世界の中で 面積で3割(2006年)、人口で4割(2006年)、経済で3割(2014年)。6か国が加盟することになって更に大きくなる。

「民主主義と自由を価値観とする国 対 専制支配の国」という構造で語られることが多かった世界観が見直されるべき動きであろう。
南北問題、「第三世界」・グローバルサウスの存在感、この現実をいかに見るのか。
先進国の植民地支配の過去の歴史から何を学ぶのか、日本もアジア侵略の負の遺産から何を教訓とするのか。

アメリカ一辺倒ではもう通用しないのではないか。とはいえ、軍事大国を目指すことも愚かなことではないだろうか。

世界規模の「貧困問題」「環境問題」「人権問題」に向き合える日本でありたいと思う。

 

 

www.youtube.com

 

 

AI とか使って調べたが、このテーマでは、ウィキペディアが一番だと思った。
6ヶ国加盟も反映された内容となっていた。

ja.wikipedia.org

 

 

BRICS

構成国
• ブラジル
• ロシア
• インド
• 中国
南アフリカ

面積
• 合計
39,739,375 km2  (2010年推計)

人口
• 2012年の推計  2,966,638,000人

GDP (PPP)    2013 推計
• 合計 24.371兆ドル

GDP (名目)    2013 推計
• 合計 16.039兆ドル

 

基軸メンバー(濃い青)、2024年1月以降の新規メンバー(薄い青)、正式に加盟を申請している国(橙色)、加盟に興味を示している国(黄色)


BRICs(ブリックス、英語 Brazil, Russia, India, China から)は、元々は2000年代以降に著しい経済発展を遂げた4か国(ブラジル、ロシア、インド、中国)の総称として、2001年に経済分析のなかで呼称されたものが始まりである。

その後、2009年から、BRICs4か国が首脳会議を開催し、2011年に南アフリカ共和国 (South Africa)が首脳会議参加した後は、5カ国についてBRICS と総称されるようになった。

2023年の首脳会議において、2024年1月にはアルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビアアラブ首長国連邦が会議参加国に正式加盟し、11カ国体制となることを承認した。

11カ国体制になってもBRICSと呼称される見込みである。

上記のように近年はBRICSの表記が一般的であるが、かつてはBRIC(ブリック)とも呼ばれた。投資銀行ゴールドマン・サックスの経済学者であるジム・オニールによって書かれた2001年11月30日の投資家向けレポート『Building Better Global Economic BRICs』で初めて用いられ、世界中に広まった。


概要

BRICsは経済的な括りであり、同盟や連合ではない。2009年以降首脳会談が行われているが、非干渉、平等、相互利益を基本としている。

BRICs4か国は、2009年6月16日にロシアのエカテリンブルクで初めての首脳会議を開催した。2011年4月13日に中国の三亜で行われた首脳会議には南アフリカ共和国が初めて参加し、首脳会議の正式名称をBRICS首脳会議(英語版)に変更した。

以降、BRICS首脳会議への参加を目指す国は増加しており、2022年の第14回首脳会議にはイランやアルゼンチンなど13カ国も参加し、またイランとアルゼンチンはBRICSへの加盟も申請している。

こうした動きからBRICSを多国間協力の組織体と捉え直し、拡大版BRICSBRICS+とも表現され、G7への対抗軸としても注目されている。

2023年8月に南アフリカで行われたBRICS5カ国(当時)間の首脳会議で、アルゼンチン、エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビアアラブ首長国連邦UAE)の6カ国が2024年1月1日付で正式に会議加盟国となることが発表された。

 

BRISの潜在能力

国ごとに大きな差がありBRICSの名前が登場してから20年経過した2020年時点で目覚ましい発展が出来ているのは中国とインドであり他の国は経済成長が失速した。


規模の大きさ
BRICSが世界に占める割合をみると、2006年の時点で国土面積で29.2%、人口では42.7%となっており、世界の中で圧倒的な比重を占めている。


世界経済に占める地位
GDPの割合を購買力平価で換算すると2014年の時点で30.2%と大きく上昇し、EU (16.6%) 、アメリカ (15.9%)を既に上回っている。


その他 共通点
面積でいえば5か国合計で世界の約32%を占めている。
また、それに伴い天然資源にも富んでいる。中国やインドは1人あたりの資源量は決して多くはないものの、5か国とも資源大国である。資源としては石炭・鉄鉱石・天然ガスが4か国に共通しており、原油ボーキサイトなどもほとんどの国で産出されている。
人口大国である。2000年代初頭の人口は、中国が約13億人(世界1位)、インドが約11億人(世界2位)、ブラジルが約1億7,000万人(世界5位)、ロシアが約1億4,000万人(世界7位)、南アフリカが約4,900万人(世界25位)となっており、5か国合計で27億人以上、世界の人口の約45%を占めている。
今後もロシアを除く4か国では人口が増加し、2050年には32億6,000万人にまで膨れ上がるとされている。ただし、ブラジルとインドおよび南アフリカでは将来的にも人口が増え続ける一方で、ロシアは特に21世紀に入って以降、人口が急激に減少する傾向にあり、人口が多いため一人っ子政策を廃止した中国でも人口は伸び悩んでおり、将来的には人口が減少すると予測されている。

政治・軍事において、地域における覇権を握っている。
・ロシア・中国・インドの3か国は衛星測位システム・航空母艦核兵器ICBMSLBM・SSBN・ASAT保有国である。
・ロシア・中国・インドは火星探査機を火星周回軌道への投入に成功させた。
・ロシア・中国はミサイル巡洋艦戦略爆撃機・第5世代ジェット戦闘機の保有国である。また有人宇宙飛行・火星着陸・月面でのサンプル採取を成功させた。またインドを含む3カ国は月面着陸に成功している。
・ロシア・中国は国連安保理常任理事国で、ブラジルとインドも新たに常任理事国入りする可能性がある。


2005年2月にロンドンで開かれたG7財務相中央銀行総裁会議では従来のG8(G7+ロシア)に加えて、他のBRICs3か国も初めて参加した。

経済改革を行っている。1970年代後半の中国やブラジル・ロシア・インド・南アフリカの1990年代初頭の経済政策の転換はいずれも、対外開放による海外からの投資・市場経済化を推進するものであった。

現時点での貧富の格差が大きい。ブラジルとインドおよび南アフリカでは元来大きかった格差が解消されておらず、ロシアと中国では、市場経済導入による経済の自由化に伴って格差が拡大した。また、これらの国々では経済の地域格差も大きい。
多民族国家で多人種社会であり、共通語的役割がある言語または公用語とされる言語以外にも、多くの言語が国内で使用される。


その他 相違点
・ブラジルはラテンアメリカ文化圏、ロシアは正教会文化圏、インドはヒンドゥー教文化圏、中国は儒教文化圏南アフリカブラックアフリカ文化圏に属する。

・歴史的に中国やロシアは統一国家として存在してきた。インドが1つの国家として纏まったことはイギリスの統治による部分が大きい。ブラジルはポルトガルの植民地、南アフリカはイギリスの植民地として形作られた。

・ブラジルはポルトガル語圏、ロシアはロシア語圏、インドはヒンディー語圏、中国は中国語圏、南アフリカ英語圏に属する。


・ブラジルは南アメリカ、ロシアはヨーロッパ、インドは南アジア、中国は東アジア、南アフリカはアフリカに属する。

 

 

 

 

2022年の国民総生産を調べてみた。

世界の名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳
  
   白地 G7
 オレンジ色地 ブリックス5ヶ国
 黄色 2024年からブリックスに加盟する国6ヶ国 アルゼンチン、
   エジプト、エチオピア、イラン、サウジアラビア
   アラブ首長国連邦
 青色地 ネクストイレブン
     BRICsの名付け親、ゴールドマン・サックス社は2005年に出した予測で、
       BRICsに続く経済大国予備軍「Next Eleven(ネクストイレブン)」として、
       韓国、バングラデシュ、エジプト、インドネシア、イラン、ナイジェリア、
       パキスタン、フィリピン、トルコ、ベトナム、メキシコの11か国を示した。

   

 

 

にほんブログ村 シニア日記ブログへ
にほんブログ村

 

ニュースランキング