8年前(2015年)に、 いわゆる「平和安全法制整備法」と「 国際平和支援法」が国会にて可決され、集団的自衛権の行使を容認する方向へと転換した。戦争できる国へと急旋回した。
安保法案に反対する国会前デモ(2015年8月)
この本は、そのような状況の中で、発刊されたものだ。今も そのメッセージは新しい。
ロシアによるウクライナ侵攻による安全・安心への不安が高まっている今こそ、もう一度手に取って勉強したい本だと思う。
敵基地攻撃方針・軍備増強の方向では安全・安心はえれない。
不安を解消するメッセージが必要だ。
提案の中からいくつか、レジュメ的に紹介する。
- 女優 ユニセフ親善大使
黒柳徹子
平和とは子供たちが明日のことを心配せずに暮らせること- 医師
徳永進
地雷の消える日を祈る
小さな武器の代表 地雷
対人地雷の生産国 16ヶ国
ミャンマー、キューバ、中国、エジプト、インド、イラク、イラン、
北朝鮮(朝鮮民主主義共和国)、韓国、パキスタン、ロシア、
シンガポール、トルコ、アメリカ、ベトナム、ユーゴスラビア地雷保有国(数)
中国(1億1000万個)、ロシア(6000万個)、アメリカ(1100万個)、
ウクライナ(1000万個)、イタリア(700万個)、インド(400万個)、
韓国(200万個)、日本(100万個 ※廃棄中)
- タレント
中川翔子
やさしさを添える- フリーライター
永江朗
テロであれ戦争であれ、平和を壊すのはまじめな人たちです- 憲法学者
木村草太
「武力による威嚇や武力行使をしない」というのはグローバルスタンダード
集団安全保障措置や集団的自衛権を禁じた憲法の優位性・ユニークさを
生かした国際貢献をする- 精神科医
香山リカ
まずは疑ってみる、種類の違う意見に目を通し、最終的には自分で考え、
自分で決める。- 環境・平和活動家
田中優
「民際」で世界とつながろう
暴力団追放キャンペーン
「恐れない、金を出さない、利用しない」
戦争撲滅キャンペーン
儲かるからって利用しない
戦争が儲かるかって金を出さない
平和を求めると馬鹿にされるからと恐れたりしない- 宗教学者
島田裕巳
怒りというものがなかったら、戦争という事態は訪れないのではないか
しかし、怒らないということはなかなか難しい。
だから5回には1回は怒らない。
そうしたら怒らなくなった人の周りには、
それまでにない平和が訪れるのではないか。- タレント・エッセイスト
小島慶子
自分と違うもの、自分と考えが相いれないものを排斥するのではなく、
まずなぜ相手がそうであるのか、そうでなくなる方法があるのでないか、
と考えることが大事- タレント
春香クリスティーン
いろいろな問題に「なぜ?」と問うてみること、いろいろな考え方を
知ること、そうした態度が異質なものに対する不安や先入観を排除する- サイエンス作家
竹内薫
多様性を認めることが世界平和の始まり
多様性を認めない人やグループ、国に対してだれが叱ることができるだろう
か、難しい問題だ- 霊長類学者・人類学者
山極寿一
人とはかろやかに付き合う、絆を重くしない。味方をつくらないことは、
敵もできない。それは平和の礎。