社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(236) 「キリエのうた」鑑賞

 

 

 

 

 

 

 

扇町キネマで10時30分から鑑賞。去年10月にオープンしたところで初めての会場。キューブ3という50席ぐらいの会場。座席指定ではないのがビックリ、15分前からの入場で席を選ぶ。ネット予約した人から、そして当日券の方が続く。可動式のパイプ椅子、シンプルな会場だ。観客はほぼ若い人。
病院の建物群の中にあり、ちょっと探すのに難儀した。

 

映画.COMから

スワロウテイル」「リリイ・シュシュのすべて」の監督・岩井俊二&音楽・小林武史による音楽映画。

石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、歌うことでしか“声”を出せない住所不定路上ミュージシャン・キリエ、行方のわからなくなった婚約者を捜す青年・夏彦、傷ついた人々に寄り添う小学校教師・フミ、過去と名前を捨ててキリエのマネージャーとなる謎めいた女性・イッコら、降りかかる苦難に翻弄されながら出逢いと別れを繰り返す男女4人の13年間にわたる愛の物語を、切なくもドラマティックに描き出す。

2023年6月に解散した人気グループ「BiSH」のメンバーとして活躍してきたアイナ・ジ・エンドがキリエ役で映画初主演を果たし、主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」を歌唱するほか劇中曲として6曲を制作。「SixTONES」の松村北斗が夏彦、「リップヴァンウィンクルの花嫁」の黒木華がフミ、「ラストレター」の広瀬すずがイッコを演じる。

2023年製作/178分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2023年10月13日

 

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監督・岩井俊二&音楽・小林武史による音楽映画とのふれこみ。
路上ミュージシャン役のアイナ・ジ・エンドの歌唱力が半端ない。

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2011年から2023年、石巻、大阪、帯広、東京を舞台に、日にちを前後しながら物語は進む。時空を前後するのは苦手。東日本大震災のシーンで、何とか全体がつながった。


アイナ・ジ・エンドは小塚路花(こづか るか) を演じるとともに、姉の小塚希(こづか きりえ)も演じている。るかは、キリエと名乗り路上ライブを行う。

 

「キリエの歌」は、ラテン語で「主よ、あわれみ給え」を意味する言葉であり、キリスト教の宗教的な文脈で使われているとのこと。一般的には、キリスト教のミサや讃美歌でこの言葉が歌われるという。
映画『キリエのうた』の主題歌は、アイナ・ジ・エンドが歌う「キリエ・憐れみの讃歌」。
大阪市西区の川口キリスト教会がロケシーンに使われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広澤真緒里(ひろさわ まおり) 演じる広瀬すず。キリエと同様に本名を捨て、イッコ / 一条逸子(いちじょう いつこ) と名乗る。イッコはたくましい。エネルギッシュだ。
キリエとイッコのコンビは最強だ。

 

 

 



東日本大震災で姉のきりえと母が行方不明となる。震災の描写は眼をそむけたくなる。現在、能登半島地震が進行中なのでなおさら。

 

音楽映画『キリエのうた』| 10月13日(金)公開

 

高校生の時に映像制作に興味を持ち、大学時代に自主映画を撮り始める。91年TVドラマ「見知らぬ我が子」の演出でプロデビュー。93年、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」はTVドラマだったにもかかわらず、日本映画監督協会の新人賞を受賞する。同作は95年に劇場で公開された。94年の「Undo」はベルリン国際映画祭でNETPAC賞を受賞し、「Love Letter」(95)は韓国をはじめアジアで大ヒット。以降、「スワロウテイル」(96)や、インターネット上で展開した自作の小説を映画化した「リリィ・シュシュのすべて」(01)、ウェブ配信された短編をもとにした「花とアリス」(04)などを発表し、国内外で高く評価される。近年はオムニバス映画「ニューヨーク、アイラブユー」(10)の一編や「Vampire」(公開時期未定)など、海外でも製作を行っている。「市川崑物語」(06)、「friends after 3.11 劇場版」(12)といったドキュメンタリー作品も手がける。プロデューサーとしても活躍。

 

 

音楽プロデューサー、キーボーディスト。Mr.Childrenをはじめ、日本を代表する数多くのアーティストのレコーディング、プロデュースを手がける。映画『スワロウテイル』(1996年)、『リリイ・シュシュのすべて』(2001年)、など、手がけた映画音楽も多数。2010年の映画『BANDAGE(バンデイジ)』では、音楽のみならず、監督も務めた。03年、Mr.Chilrenの櫻井和寿、音楽家坂本龍一と自己資金を拠出の上、一般社団法人「ap bank」を立ち上げ、自然エネルギー推進のほか、「ap bank fes」の開催、東日本大震災の復興支援など、さまざな活動を行っている。

 

二人の少女、雪、海、地方の景色などカメラが映す表情が優しい。

 

 

 

 

 

    

 

 

  

 

 

震災孤児、母子家庭など不遇を抱えた二人は心の底からつながっている。バイタリティーあふれる。アイナ・ジ・エンドも広瀬すずもいい。黒木華が出る映画は間違いない。

でも、私には強くひびかなかった。音楽はすごいと思ったけれど
ストーリーで不満なところが2か所ある。ひとつは、イッコに騙された (結婚詐欺?)社長が怒りまくり、キリエに襲いかかるところ。もう一つは、キリエの姉が、震災に直面する場面が なぜ風呂場であろうか。あらさがしではないと思うが、どうであろう。
たくさん、たくさん期待していたので残念だ。

私の評価 80点。

 

 

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