社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(237) 対話と共感 『三酔人経綸問答』を読んで

 

 

 

 

 

  

 

人の意見に耳を傾けることができるだろうか。
違いを違いとして認めて、お互いに分かり合えることができるだろうか。
アメリカとの関係で、中国に対して、あるいは、韓国に、疑心暗鬼を生ずることなく、虚心坦懐に向き合うことができているのであろうか。

自分の頭で考えること、そして対話をするということ。
国際的な紛争の拡大の予兆があり、社会的分断が進む今、私たちが進むべき方向は何か。

 中江兆民の作品『三酔人経綸問答』や余命1年半を告げられて書かれた『一年有半』『続一年有半』は心に響くものがある。

 

 

 

 

洋学紳士と豪傑君の問答が面白い。
南海先生のまとめも意味深い。
今の時代を振り返ると、南海先生みたいな人が少ない。対話と共感が成立しないような風潮があるということなのであろうか。いい意味での保守の勢力がやせ衰えている。あるいは、民主主義の形骸化が進んでいるということなのか。議員の世襲化、裏金政治は、その最たるものだ。

3者 (洋学、豪傑、先生) から「あなたは誰に近いか」と聞かれれば、私は洋学紳士派だと答える。理想主義、非現実主義といわれようとも……
しかし、今、洋学紳士派としていろいろと主張しても空回りをするだけという感が拭えない。対話が成り立たないからだ。

でもあきらめない。
自分の頭で考えること、そして対話をすること。
そして、より良き社会を作ること。

 

 

 

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