社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(334) 「ハロルド・フライのまさかの旅立ち」鑑賞

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪ステーションシネマで8時15分からの部を鑑賞。平日、朝一番ということもあってか、観客は30人ぐらい。

  


映画.COMから

イギリスの作家レイチェル・ジョイスによる小説「ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅」を、「アイリス」のオスカー俳優ジム・ブロードベント主演で映画化。

定年退職し妻モーリーンと平穏な日々を過ごしていたハロルド・フライのもとに、北の果てから思いがけない手紙が届く。差出人はかつてビール工場で一緒に働いていた同僚クイーニーで、ホスピスに入院中の彼女の命はもうすぐ尽きるという。近所のポストから返事を出そうと家を出るハロルドだったが、途中で考えを変え、800キロ離れた場所にいるクイーニーのもとを目指してそのまま手ぶらで歩き始める。ハロルドには、クイーニーにどうしても会って伝えたい、ある思いがあった。

ハロルドの思わぬ行動によって自身も変化していく妻モーリーンを、「ダウントン・アビー」シリーズのペネロープ・ウィルトンが演じた。原作者ジョイスが自ら脚本を担当。

2022年製作/108分/G/イギリス
原題:The Unlikely Pilgrimage of Harold Fry
配給:松竹
劇場公開日:2024年6月7日

 

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サム・リー の「スウィート・ガール・マクリー」が心にしみる。エンディングで流れる素朴でロマンチックな歌声。

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仮面夫婦の生活、旦那が1通の手紙を受け取り、突然旅に出る。いわくの女性を訪ねて歩き始める。

 

  





  

 

キングスブリッジからベリック・アポン・ツイードまで500マイル (約800キロ) 。大阪から直線距離で岩手県ぐらい。










 

青年が同行者となり、犬も連れ添う。いつしか共感者が増え、パレードのようになる。軽妙で、ファンタジーのような展開。




ハロルド・フライを500マイルの旅に駆り立てたものは何なのであろうか。
仮面夫婦のきっかけになったのは何か。

パレードから離れ、ひとりになって 何かに祈りながら ひたすらホスピスに向かう。

夫婦の和解、涙、涙、……だ。





かつて 自暴自棄のハロルド・フライを職場で助けた同僚クイニー。クイニーに対する感謝を伝える旅だった。恩返しの旅。

 

救済と贖罪の旅は、ハロルド・フライと妻モーリーンの和解に、そして、人生の再生へとつながったに違いない。

 

 

映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』公式サイト|2024年6月7日(金)公開

 

 




1949年、イギリス、リンカンシャー生まれ。イギリスを代表する演技派俳優。マイク・リー監督の『トプシー・ターヴィー』(99)でヴェネチア国際映画祭最優秀男優賞を受賞し、英国アカデミー賞にノミネートされる。続く『アイリス』(01)ではアカデミー賞®︎、ゴールデン・グローブ賞助演男優賞に輝き、英国アカデミー賞にノミネートされる。『ハリー・ポッター』シリーズ(08/10/11)の魔法使いスラグホーン役、『パディントン』シリーズ(14/17)のグルーバーさん役で広く知られる。その他の出演作は、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(08)、英国アカデミー賞にノミネートされた『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(11)、『ベロニカとの記憶』(18)、『ゴヤの名画と優しい泥棒』(20)など。


1946年、イギリス、ノース・ヨークシャー生まれ。1970年代初めより舞台に出演、その後、映画やTVシリーズに活躍の場を広げる。大人気TVシリーズダウントン・アビー」(10~15)、世界各国でヒットを記録した『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』(11)、『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』(15)で広く知られる。その他の出演作は、『遠い夜明け』(87)、『アイリス』(01)、『カレンダー・ガールズ』(03)、『ショーン・オブ・ザ・デッド』(04)、『マッチポイント』(05)、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』(16)、『ガーンジー島の読書会の秘密』(18)、『オペレーション・ミンスミート ─ナチを欺いた死体─』(21)など。

2000年、イギリス、ロンドン生まれ。オーストラリア出身のシンガーソングライター、作家、脚本家、画家、俳優のニック・ケイヴを父に持つ。今最も注目されている英国の若手俳優の一人。17歳の時に出演したNetflixTVシリーズ「このサイテーな世界の終わり」(17~19)で高く評価される。その他の出演作は、『バグノルド家の夏休み』(19)、ラッセル・クロウニコラス・ホルトらと共演した『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』(19)、TVシリーズ「アレックス・ライダー」(20~)、シャーリーズ・セロンミシェル・ヨー共演の『スクール・フォー・グッド・アンド・イービル』(22)など。セリーヌなどハイブランドのキャンペーン・モデルも務める。


1950年、イギリス、ケント生まれ。『ぼくの国、パパの国』(99)で絶賛され、英国アカデミー賞、ロンドン映画批評家協会賞主演女優賞にノミネートされる。助産師たちの奮闘を描き、長年にわたって人気を博すBBCのドラマシリーズ「コール・ザ・ミッドワイフ ロンドン助産婦物語」(15~)でも知られている。その他の出演作は、『月の出をまって』(87)、『月下の恋』(95)、『ビューティフル・ピープル』(99)、『めぐりあう時間たち』(02)、『カレンダー・ガールズ』(03)、『キンキーブーツ』(05)、『孤独な嘘』(05)など。


 

 



 

静かな映画。子供への思いが伝わる映画。
イギリスの風景は、こんなんと思いながらハロルド・フライの心の中が投影されている感じ。
後半真相が明らかになり、気持ち的に盛り上がった。泣いてしまった。周りでもすすり泣き……

私の評価 90点。108分の短い映画、是非観てほしいと思う。

 

 

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