社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(328) 「かくしごと」鑑賞

 

 

 

 

 

 

 

半ドンの仕事を終わって、大阪ステーションシネマで13時15分からの部を鑑賞。大き目の会場、ほぼ満席。年輩の方が多かった。

 

  

 

映画.COMから

長編デビュー作「生きてるだけで、愛。」で注目を集めた映像クリエイターの関根光才が杏を主演に迎え、作家・北國浩二の小説「嘘」を映画化したヒューマンミステリー。

絵本作家の千紗子は、長年にわたって絶縁状態となっていた父・孝蔵が認知症を発症したため、仕方なく故郷へ戻って介護をすることに。他人のような父との同居に辟易する日々を過ごしていたある日、彼女は事故で記憶を失った少年を助ける。その少年の身体に虐待の痕跡を見つけた千紗子は少年を守るため、自分が母だと嘘をついて一緒に暮らし始める。認知症が進む父と3人で、最初はぎこちないながらも次第に心を通わせ、新しい家族のかたちを育んでいく千紗子たちだったが……。

千紗子の父・孝蔵を奥田瑛二、少年を中須翔真が演じ、安藤政信佐津川愛美、酒向芳が共演。

2024年製作/128分/G/日本
配給:ハピネットファントム・スタジオ
劇場公開日:2024年6月7日

 

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長野県伊那市が映画の主たる舞台。


ヒューマンミステリーということで、結末がどうなるのか考えていた。
少年の「かくしごと」がそのキーだった。

 

 

 

 

  


虐待、親子断絶、介護、認知症、映画に練りこまれたテーマは重い。

娘千紗子は認知症になった父に振り回され、一層 反感を募らせる。千紗子は、厳格、頑固一徹の教育者だった父との和解ができるのであろうか。

なんか、認知症の周辺症状、記憶障害、ものとられ妄想、失禁、異食行為、などあまりにもワンパターンだと思うがどうであろう。娘の認知症の父に対する対応も、嘘っぽい。社会の認知症に対する理解度は、もう少し進んでいると思う。

 

 

    

 

千紗子の「かくしごと」は、少年と友人久江を守るためのものだった。
さて、久江の「かくしごと」はどのように決着するのだろうか。

  

 

 

映画『かくしごと』公式サイト|6月7日(金)公開



PROFILE

映画監督・映像作家。2005年に初監督の短編映画『RIGHT PLACE』を発表、ニューヨーク短編映画祭の最優秀外国映画賞などを受賞。翌年、英レインダンス映画祭のために監督したトレイラー作品と共に、カンヌ広告祭のヤング・ディレクターズ・アワードにてグランプリを含む3部門で最高賞を受賞する。2018年に初の長編映画監督・脚本作品『生きてるだけで、愛。』が新藤兼人賞・銀賞、フランス、キノタヨ映画祭・審査員賞などを受賞。同年、ドキュメンタリー映画太陽の塔』も公開。国連UNHCR協会と難民問題についての作品を発表し、2024年に公開となるドキュメンタリー映画『燃えるドレスを紡いで』では衣服とゴミの問題に焦点をあてるなど、社会的なテーマ性を持つ作品も多く発表している。

COMMENT

原作を読んで、これは個人的にチャレンジしたい題材だと思ったことが始まりでした。
千紗子の行動は社会的には許されないですが、過酷な状況にある人を助けたいという気持ちは誰しもが持っているのではないでしょうか。現実には無理だけれど、映画の中でその気持ちが伝えられたり、助けられるかもしれない可能性が提示されたら、傷が癒える人がいるかもしれない、と思いこの映画を制作しました。
これまでに見たことがない生々しい感情を演じる杏さんが見られる作品です。

 

 
エンドロールで流れる主題歌、印象が強い。

     

 

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海が印象的。

ジュン(?)を助けに行く千紗子。



エンディング近く、海面に顔を出す千紗子。


上空からとった海。意図することは何。

 

 

 

 

最後のほうで思わず泣いてしまった。
でもストーリーについて、私はリアリティーを感じなかった。一つだけ指摘すると、千紗子がNPOを騙って、少年の実の親を調査するところなど、ありえないのではと思ってしまった。
私の評価 70点。

 

 

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