社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

かわいい案山子。いや不気味でもある?

 

 

アマゾンプライムビデオレンタル(400円)で、「祖谷の物語-おくのひと-」鑑賞。

祖谷物語-おくのひと-

 

映画.COMから

日本最後の秘境と言われる徳島・祖谷(いや)を舞台に、都会からやってきた若者と人里離れた大自然の中で暮らす人々の交流を通し、大地に根ざして生きることの尊さを描いた長編作。
弱冠29歳の新鋭・蔦哲一朗監督が35ミリフィルムで四季折々の自然をカメラに収めて撮り上げ、2013年・第26回東京国際映画祭「アジアの未来」部門にも出品された。
東京から自然豊かな山里の祖谷にやってきた青年・工藤は、自給自足の生活を始めようとするが、一見のどかな村にも、土建業者と自然保護団体との対立や、田畑を荒らす野生動物と人間との戦いなど、さまざまな争いがあった。そんな時、山奥で質素な生活を送るお爺と女子高生の春菜に出会った工藤は、2人の静かな生活に心が洗われていく。しかし、時が流れるとともにお爺の体が弱っていき……。
若手アクション女優として注目を集める武田梨奈がアクションを封印し、春菜役を務めた。お爺役に田中泯、青年・工藤役に大西信満。「殯の森」「萌の朱雀」の河瀬直美監督も女優として出演している。

2013年製作/169分/G/日本
配給:ニコニコフィルム

www.youtube.com

2013年の作品。徳島県祖谷が舞台。35mmフィルム作品。
10年前に作られた。祖谷に入ったことがないけれど、秘境と聞いたことがある。35mmフィルム作品には味わいがあるけど、最近は減った。35mmフィルムを回している映画館は、ほぼ小劇場。

舞台の祖谷、結構人が多く映っていたが? よくみると案山子! よく見なくても案山子とわかったが!!! 左から4番目の方は、「ほんまもん」ばあちゃん。

祖谷の自然は厳しい。

そして、都会では味わえない美しい自然がある。川、空、山

 

田中泯演じるお爺は一言も発しない(科白をいわない)。

女高生春奈役の武田梨奈、フレッシュだ。

 

過疎、自然破壊、人間と動物の境界線の崩壊、居所がない若者、多様なテーマが含まれる。善悪の判断を押し付けず、ありのままに描く。

 

後半30分ぐらいのところから幻想的なシーンも。案山子が動き回る。ちょっと不気味でもある。

 

iyamonogatari.jp




 


169分の映画、長くは感じなかった。
淡々と鑑賞。
メッセージ性はあえて抑えているのであろう。
私が映画に求めるものは、まずは楽しさ・面白さ。未知の経験を味わったとか心に強いインパクトがあったとか。あるいはわくわく感とか……
この映画の評価は、70点。