社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

戦争ってひどい

大阪ステーションシネマで、「ラーゲリより愛をこめて」を朝一番9時10分からの部で鑑賞。大晦日だし、朝も早かったせいか、4分の入り。若い人も年配の人も。

   映画館も、梅地下も正月準備。

      

 

映画.COMから
二宮和也が主演を務め、シベリアの強制収容所ラーゲリ)に抑留された実在の日本人捕虜・山本幡男を演じた伝記ドラマ。作家・辺見じゅんのノンフィクション小説「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」を基に、「護られなかった者たちへ」「糸」の瀬々敬久監督がメガホンをとった。

第2次世界大戦後の1945年。シベリアの強制収容所に抑留された日本人捕虜たちは、零下40度にもなる過酷な環境の中、わずかな食糧のみを与えられて重い労働を強いられ、命を落とす者が続出していた。そんな中、山本幡男は日本にいる妻や子どもたちのもとへ必ず帰れると信じ、周囲の人々を励まし続ける。山本の仲間思いの行動と力強い信念は、多くの捕虜たちの心に希望の火を灯していく。

山本の妻・モジミ役に北川景子、山本とともにラーゲリで捕虜として過ごす仲間たちに松坂桃李中島健人桐谷健太安田顕と豪華キャストが集結。

2022年製作/133分/G/日本
配給:東宝

 

ベタで直球の映画。たくさん泣いてしまった。不覚にも、嗚咽も。

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エンディングロールで流れる主題歌。

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映画『ラーゲリより愛を込めて』公式サイト

 

何度も口ずさまれる「愛しのクレメインタイン」。心にしみる。
アメリカ映画「荒野の決闘」の主題歌。

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松坂桃李中島健人桐谷健太安田顕がいい。中島健人の演技もすごかった。

山本(二宮和也が演じる)の母親役の市毛良枝、松田(松坂桃李演じる)の母親役の朝加真由美 登場シーンは短かったけど印象に残った。




映画『ラーゲリより愛を込めて』公式サイト

クロは癒し。名演技。実際に、日本に一緒についていったとのこと。

 

 



病床にある山本幡男が吐き出す言葉「戦争ってひどい」。
映画が訴えるもの。決してアジテーションでないが……

映画で描かれているのは、1945年から1957年。
1956年に日ソ共同宣言により、日本とソビエト連邦の交戦状態が終わった。

シベリア抑留について調べてみた。ウィキペディアで。

 

ja.wikipedia.org

シベリア抑留(シベリアよくりゅう)は、第二次世界大戦終戦後、武装解除され投降した日本軍捕虜や民間人らが、ソビエト連邦ソ連)によってシベリアなどソ連各地やソ連の衛星国モンゴル人民共和国などへ労働力として連行され、長期にわたる抑留生活と奴隷的強制労働により多数の人的被害を生じたことに対する、日本側の呼称である。男性が多いが女性も抑留されている。

ソ連対日参戦によってソ連軍に占領された満州朝鮮半島北部、南樺太、千島列島で戦後にかけて抑留された日本人は約57万5千人に上る。厳寒環境下で満足な食事や休養も与えられず、苛烈な労働を強要させられたことにより、約5万8千人が死亡した。このうち氏名など個人が特定された数は2019年12月時点で4万1362人。

このソ連の行為は、武装解除した日本兵の家庭への復帰を保証したポツダム宣言に反するものであった。ソ連の継承国であるロシア連邦エリツィン大統領は1993年(平成5年)10月に訪日した際、「非人間的な行為」として謝罪の意を表した。ただし、ロシア側は、移送した日本軍将兵は戦闘継続中に合法的に拘束した「捕虜」であり、戦争終結後に不当に留め置いた「抑留者」には該当しないとしている。

シベリア抑留者の集団帰国は1956年に終了し、ソ連政府は1958年12月に「日本人の送還問題は既に完了したと考えている」と発言した。だがソ連占領下の南樺太で逮捕されるなどしてソ連崩壊後まで帰国が許されなかった民間人もおり、ソ連政府は日本政府による安否確認や帰国の意向調査を妨害し続けた。

(略)

 

涙、涙、涙の映画。
遺言書を4人が家族に届ける。それぞれが記憶して。
戦争、空襲、強制収容所の悲惨な記憶は受け継がれると信じたい。
映画の果たす役割も大きいと感じた。
感動した。今年一番。評価は95点。

原作は「収容所から来た遺書」(辺見じゅん)