社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(372) フランスもドイツも大変だ。 他人事ではないが

 

 

 

 

 

フランスで首相指名がされた。解散総選挙決選投票から2か月。
保守派からの選出。選挙の結果に反した判断。これが民主主義といえるのだろうか。

ドイツで、フォルクスワーゲンドイツ国内の生産拠点の閉鎖が話題となっている。
経済状況の厳しさを示す出来事。
東部2州 (チューリンゲン州とザクセン州) の選挙結果の今後 (州政府がどのように運営されるのか、など)も気になる。

G7の中心国・フランスもドイツも政治的に厳しい局面にある。経済的にもそうだ。

振り返って、わが足元をみよう。
まずは、世界平和統一家庭連合からの決別、裏金・脱税問題の徹底解明から始めなければならない。なぜなら、信頼なくして前進はないと思うので。

そのためには、自公政権を政権の座から引きずり下ろすことだ。
そして、自公政権に代わる魅力ある政権を創り上げること、これが肝。
社民党がんばれ! れいわ新撰組も!! 共産党も!!!
立憲民主党が一番頑張らないといけない。

 

 

アメリカの通信社AP通信とイギリスの公共放送BBCニュースから記事を一つずつ。

フランス

Macron names Michel Barnier as France’s new prime minister | AP News



マクロン大統領、EU離脱交渉担当者ミシェル・バルニエ氏をフランスの新首相に指名


ジョン・レスター と  ダイアン・ジャンテ

2024年9月6日 12:07 PM JST更新

パリ(AP通信) —エマニュエル・マクロン大統領は木曜日、ミシェル・バルニエ氏をフランスの新首相に任命した。EU離脱交渉担当者でベテラン保守派の同氏が、マクロン大統領の政権を揺るがした政治的混乱を終わらせるため、同国議会と激しく対立するブレグジット交渉官と協力してくれることを期待している。

73歳のバルニエ氏は、近代フランス第五共和政の時代に首相を務めた26人の中で最年長だ。バルニエ氏は、わずか8か月前に首相に就任した当時34歳だった最年少のガブリエル・アタル氏の後任となる。

アタル氏はフランス初の公然と同性愛を表明した首相でもあった。バルニエ氏の任命を直ちに批判したフランスのメディアとマクロン氏の政敵の一部は、新首相が1981年に国会議員だった際に、同性愛を非犯罪化する法律に反対票を投じた155人の議員の一人だったことをすぐに掘り起こした。

バルニエ氏の任命により、フランスの50日以上続いた暫定政権は終結するが、政治的平穏が戻る保証はない。バルニエ氏は、マクロン大統領が6月に呼びかけた早期の議会選挙で生じた、激しく対立し、深刻な分裂状態にある宙吊り議会で取り組まなければならないという厳しい課題に直面している。

アタル氏との引き継ぎ式で、バルニエ氏は自身の新たな役割には「多くの傾聴と多くの敬意」が求められると語った。

議会の過半数の支持を得られないバルニエ氏は、2025年度予算を含むフランスの差し迫った課題に取り組むために、国民議会で緩やかな臨時の支持者グループを見つける必要がある。マクロン氏とその側近は、分裂した政治情勢で生き残れる可能性のある政府指導者を探すため、数週間かけて首相候補の候補者を探り、電話をかけ、合意形成に努めた。

フランスのアルプス地方オート=サヴォワ県でのつつましい出自を誇りとする政治家のバルニエ氏は、複雑で困難な仕事に慣れている。同氏は英国のEU離脱をめぐる困難な交渉において、EU側の首席交渉官を務めた。

しかし、マクロン氏は、自らが組織し率いる新政府を倒そうとする議会の試みにすぐに直面する可能性がある。フランス政界の左派でマクロン氏に反対する人々は、保守派のバルニエ氏の任命を、議会選挙で自分たちに投票した人々への侮辱と即座に非難した。マクロン氏は、投票によって自らの立場が強化され、状況が明確になると期待していた。しかし、7月7日の結果では、中道派政権は過半数を失ったものの、明確な勝者も出なかった。

マクロン氏はバルニエ氏に頼ることで、政治的行き詰まりを打破したいと考えている。

マクロン氏の事務所が任命を発表した声明では、バルニエ氏は「国とフランス国民に奉仕する統一政府を樹立する」任務を負っていると述べられた。

「今回の任命は前例のない協議サイクルを経て行われたもので、その中で大統領は憲法上の義務に従い、首相と次期政権が可能な限り安定し、可能な限り広範囲に統一する機会を得るための条件を満たすよう確保した」と声明は述べた。

議会の不信任決議によってすぐに倒れない政府を樹立するのは、議会が分裂している中では、間違いなく微妙な綱渡りとなるだろう。政府に必要な支持を集めるため、バルニエ氏は潜在的な同盟者に大臣ポストを提供する可能性もある。

「彼は幅広い網を張り巡らせ、国民連合の政府を樹立しようとするだろう」とカーン・ノルマンディー大学の政治アナリスト、クリストフ・ブータン氏は言う。

しかし、バルニエ氏はまた、「極端な意見を言わずに」やりくりしなければならないだろうとブータン氏は付け加えた。これは、フランス政界でかなりの影響力を持つものの議会で多数派を占めていない極左派と極右派のマクロン氏の最も手強い反対派を指している。

バルニエ氏は50年以上の政治キャリアを通じて豊富な経験と人脈を持っている。外務大臣、欧州問題大臣、環境大臣、農業大臣を務め、欧州委員も2度務めた。

しかし、マクロン氏のプロフィールは、大統領が一部の有権者が議会選挙に期待したような大きな変化をもたらしていないという反対派からの非難にさらされる可能性もある。

「バルニエ氏にたどり着くまでにこれだけの時間がかかったのだから、大きな革命という印象は受けない」とブータン氏は言う。「バルニエ氏は何世紀にもわたって政治界にいた人物だ」

マクロン大統領は、フランスが世界から注目を浴びていた7月26日から8月11日まで開催されたパリ五輪が政情不安で影を落とさないように、議会での否決を受けて首相が7月16日に辞任した後も、アタル氏と閣僚らを暫定首相として留任させ、日常業務を担当させていた。

影響力のある新人民戦線(NFP) 極左指導者のジャン=リュック・メランション氏は木曜日、直ちにバルニエ氏の任命に反対し、首相は議員の過半数の支持を得られないと予測した。

メランション氏は、今回の人事は、下院が3つの主要勢力、すなわちメランション氏の政党を含む左派、マクロン氏が支持基盤とする中道、そして反移民運動のリーダーであるマリーヌ・ル・ペン氏を中心とした極右に分裂した選挙結果に反するものだと述べた。

「選挙は盗まれた」とメランション氏は主張した。

一方、国民連合(RN)ルペン氏はバルニエ氏にチャンスを与える意向を示したが、同氏の所属する国民連合は同氏の政権には加わらないと述べた。

彼女は、2025年度予算が優先事項になると述べた。バルニエ政権は予算提出の厳しい期限に直面している。フランスはまた、EUから財政健全化の圧力を受けており、EUはフラン​​スが過剰債務を抱えていると非難している。

ルペン氏は、バルニエ氏は「他の政治勢力を尊重する人物だ」と述べ、「フランスの予算状況を考えると妥協点を見出さなければならないので、これは重要だ」と語った。

 

 

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7月7日

  フランス解散総選挙 6月30日 第1回投票 
          7月7日 決選投票   

 


  YTVニュース 7月14日記事から拝借

 

  
  朝日新聞7月9日朝刊より拝借

 

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ドイツ

独首相、極右政党に協力しないよう求める 東部2州での州議会選挙受け - BBCニュース

独首相、極右政党に協力しないよう求める 
東部2州での州議会選挙受け



ドイツのオラフ・ショルツ首相画像提供,Reuters

2024年9月3日

ドイツ東部の2州の州議会選挙で移民排斥を掲げる極右野党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進したことを受け、オラフ・ショルツ首相は2日、各州の主要政党に対し、AfDに協力しないよう求めた。

東部テューリンゲン州で1日に行われた州議会選挙では、AfDが第1党となった。州議会で極右政党が勝利したのは、第2次世界大戦後で初めて。

同じ日にザクセン州であった州議会選挙でも、AfDは勢力を伸ばし、第1党と僅差で第2党となった。

AfDは両州で、連邦憲法擁護庁(BfV)によって右翼過激派に分類されている。テューリンゲン州で同党を率いるビョルン・ヘッケ氏は以前、ナチスのスローガンを使用した罪で罰金を科せられたことがあるが、故意の使用は否定している。

ショルツ首相は2日、AfDに対するファイアウオール(防火壁)を維持することで、同党が州政権を握るのを阻止するよう、他党に求めた。

ショルツ氏は今回の選挙結果を「苦しく」、「懸念がある」ものだとしたうえで、「全ての民主的政党は今、右翼過激派を排除した安定した政権を樹立することを求められている」と述べた。

AfDのアリス・ヴァイデル共同党首はこれに対し、テューリンゲンとザクセン両州の有権者は、AfDに「非常に明確な統治の権限」を与えたと述べた。

ヴァイデル氏は、ショルツ首相のAfDを排除した州政権形成の要求を無視するよう各党に呼び掛け、そうした動きは「大勢の民主的参加を阻害する」ものだと述べた。

また、「ファイアウオールは非民主的だ」と付け加えた。

不安定な連立の可能性

AfDは第1党となったテューリンゲン州でも、他党の協力がなければ州政権を形成できない。第2党の保守派・キリスト教民主同盟(CDU)は、AfDとの連立は「検討しない」と明言している。

一方で保守派は、議会で過半数を確保するには計算上、左派と組む必要がある。

保守派は過去に、左翼党との共闘を拒否している。そのため、より過激な左派ポピュリスト政党「ザーラ・ヴァーゲンクネヒト同盟(BSW)」との連立を模索しなければならない。これはCDUの多くの党員にとって受け入れがたい選択肢だ。

一方でテューリンゲン州のヘッケ氏は、CDUの有権者の中には、両党が協力すれば喜ぶ人がたくさんいると示唆している。

いずれにしろ、AfDはテューリンゲン州議会(定数88)で3分の1以上の議席を獲得しており、州憲法の改正や判事の任命など、議席の3分の2以上の賛成が必要な投票での「可決阻止少数」は確保している。

だが、どの連立が成立した場合でも、とても不安定な政権になる可能性が高い。

ザクセン州では、CDUが42議席、AfDが41議席BSWが15議席となっている。

ショルツ政権の不人気ぶりが浮き彫りに

今回の州選挙は、オラフ・ショルツ政権を形成する社会民主党SPD)と緑の党自由民主党(FDP)の不人気ぶりを浮き彫りにした。ショルツ政権は、各党の色が赤、黄、緑の3色であることから「信号機」政権と呼ばれている。

テューリンゲン州では、この3党のうちSPDだけが議席を獲得。ただ、わずか6議席だった。ザクセン州でも、SPDは5位と振るわなかった。

そのため、3党は国政の連立政権の維持で、一段と厳しい立場に置かれることになる。

すでに各党の有力者は、自分たちの価値観を守るために立ち上がる必要があると言っている。このことは、国政内部でさらなる亀裂を生む可能性が高い。閣僚らは、連立を解消して政府を崩壊させるようなことはしないと言っているが、この発言自体、連立政権がいかに困難な状況にあるかを示している。

AfDのヴァイデル共同党首は、国民は与党3党を「投票で追い出した」と述べ、ショルツ氏とそのパートナーたちは「荷物をまとめて椅子を明け渡すべきだ。有権者は違う政権、違う政策を求めている」と指摘した。

移民問題への影響

1日の州議会選挙で、AfD支持者らの最大の争点は移民問題、特に難民と亡命問題だった。

AfDはまだ地方政治でも国政でも政権から遮断されているが、政治の主流に影響を及ぼしている。

AfDが2017年に連邦議会に進出した際、その激しい反移民のレトリックが、議論を粗雑にしたと批判された。

政治やメディアの言説がより攻撃的になったという意見もある。CDUのフリードリヒ・メルツ党首は、AfDのレトリックをまねたと非難されている。

いずれにせよ、AfDに流れた有権者を取り戻すために、主要政党は移民問題などでより厳しいことを言い、申請が却下された亡命希望者の国外退去を容易にする措置を推進している。

ベルリンのトルコ系コミュニティーの統括組織で共同代表を務めるアスリハン・イェシルカヤ=ユルトベイ氏は、今回の選挙結果を「衝撃的で恐ろしい」とした。同氏は、自分と同世代の若者の多くが、すでにドイツを離れることを計画していると付け加えた。

「移民の背景を持つ市民の、この国での将来が問われている」

東部のもう一つの州、ブランデンブルク州では3週間後に州議会選が予定されている。世論調査ではAfDが優勢だが、SPDとCDUとの差は数ポイントにとどまっている。

 

 

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ドイツ州議選、極右が初の第1党に ショルツ与党敗北 - 日本経済新聞



    日本経済新聞の記事(9月2日)から拝借

 
● ドイツのための選択肢(AfD) 32.8%(+9.4)
キリスト教民主同盟(CDU) 23.6%(+1.9)
● ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW) 15.8%
● 左翼党(Linke) 13.1%(▼17.9)
ドイツ社会民主党SPD) 6.1%(▼2.1)  与党
緑の党 3.2%(▼2.0) 与党
自由民主党(FDP) 1.1%(▼3.9) 与党

 

東ドイツのチューリンゲン州とザクセン州で行われた州議会選挙の結果

旧東ドイツの州議会選挙で反体制派が躍進 ~移民問題がドイツを揺らす~ | 田中 理 | 第一生命経済研究所

 

3つの図表を拝借

 

 

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