社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(318) ロバート・キャパの写真とチャップリンの映画「独裁者」 あらためて戦争反対!戦争絶対反対!!

 



朝日新聞の5月25日朝刊の「天声人語

 


石畳の道を行く、大勢の人たちがいる。彼らの視線が一斉に向く先には、赤ん坊を抱き、頭を丸刈りにした若い女性――。誰でも一度ぐらいは見たことがあるかもしれない。第2次大戦の末期、ドイツ軍が撤退した直後にフランスの街で撮られた写真である▼女性はナチスの協力者とされ、町中を引き回され、あざ笑われている。憎しみからか、愉悦か。嘲笑とはかくも如実に、人間の暗い心を映し出すものなのか。撮影者は20世紀で最も名の知られた報道写真家、ロバート・キャパだ▼ノルマンディー上陸作戦など、緊迫した戦場の実相をカメラに収めたキャパだが、銃後の市民たちの姿も数多く写した。戦争の醜悪さ、不条理さをじわりと伝える作品も少なくない。丸刈りの女性の写真はその一つだろう▼「いったい正義はどちらにあるのかという、鋭い問題がこの一枚の中には込められている」。作家の沢木耕太郎氏は『キャパへの追走』に書く。「『義』があるのは町の住人なのか、それとも引き回される母子の側なのか」▼悲しいことに、いまもこの世界では非道な殺戮(さつりく)が絶えない。どうして人間は戦争を止められないのだろう。ガザで、ウクライナで、スーダンで……。それぞれが掲げる正義の下、多くの血が流れ続けている▼キャパは40歳のとき、インドシナでの従軍取材中、地雷を踏んで亡くなった。ちょうど70年前のきょうのことである。有名な言葉が残っている。「戦場カメラマンの一番の願いは、失業することだ」

 

 



 

『 ドイツ兵との間に子供をもうけたフランス女性が、戦後にドイツ協力者と言う事でフランス人からリンチを受けて見せしめに丸坊主にされて追われている写真。

嘲笑しながら彼女を虐めるフランス市民と警察。
彼女は愛する人の子供を必死でかばって耐えているように見えます。
見る者の心に刺さる壮絶なカットです。

キャパはこれまでナチスドイツを徹底的に批判する立場で戦争写真を撮り続けたのですが、自分が撮ったこの写真をきっかけに、戦争に 「正しい戦争」 とか 「正義の戦争」 などは無く、すべての戦争が悪だと思うようになったのでした。 』
 

女性の坊主頭 二題 : ゴタク並べ    から引用

 


すべての戦争に反対だ。

革命戦争や民族解放のための戦争は支援する。

この二つは、矛盾だが…… 

かって、アメリカのベトナムへの侵略戦争に対するベトナムの人たちの民族解放戦争に共感し支援した。

 

チャプリンの映画「独裁」。
反戦映画でコメディー映画。もう一度、映画館で観たいと思う。

『 兵士諸君 犠牲になるな  独裁者の奴隷になるな  』

 

 

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ウクライナ、ガザ、…… 多くの血が流されていることに我慢がならない。
世界的な混乱に乗じて、この日本で戦争準備を進めていることに、それ以上 腹が立つ。

関心を持ち続けることも抵抗の一つだと信じたい。


今週、映画「関心領域」を観る予定だ。

 

 

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