社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(179) 「名探偵ポアロ ベネチアの亡霊」鑑賞

 

 

 

 

 

 

 

 

半ドンの仕事を終わり、梅田東宝シネマで13時40分からの部を鑑賞。スクリーン4のこじんまりした会場。ほぼ満席。


映画.COMから

アガサ・クリスティの生んだ名探偵エルキュール・ポアロが、イタリアの水上都市ベネチアを舞台に不可解な殺人事件の解決に挑む姿を描いた本格ミステリー。ケネス・ブラナーが監督・製作・主演を務めた「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に続くシリーズ第3弾で、今作でもブラナーがメガホンをとり、自らポアロに扮した。

ミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。流浪の日々を送る名探偵エルキュール・ポアロは、死者の声を話すことができるという霊媒師のトリックを見破るために、子どもの亡霊が出るという謎めいた屋敷での降霊会に参加する。しかし、そこで招待客のひとりが人間には不可能な方法で殺害される事件が発生。犯人が実在するかさえ不明な殺人事件に戸惑いながらも、真相究明に挑むポアロだったが……。

原作はクリスティの小説「ハロウィーン・パーティ」。物語の鍵となる霊媒師レイノルズを「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」でアジア人で初のアカデミー主演女優賞を受賞したミシェル・ヨーが演じる。そのほかの共演に「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」のジェレミー・ドーナン、「サタデー・ナイト・ライブ」のヘッドライナーとしても知られる俳優でコメディアンのティナ・フェイら。

2023年製作/103分/G/アメリ
原題:A Haunting in Venice
配給:ディズニー
劇場公開日:2023年9月15日

 

映画『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』公式サイト|20世紀スタジオ公式

 

www.youtube.com

 

1947年。第2次世界大戦の傷跡が残る。
舞台は水の都ベネチア。降霊会が開かれる屋敷で事件が起きる。

 

 

 

 

「引退宣言」をしたのち隠遁の日々を送る、名探偵エルキュール・ポアロが事件に向き合い、再生する物語。

ほぼ、屋敷でストリーが進んでいく。「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」に比べれば、地味な映画だと思う。でも、味わい深い。

 

 

 

 

 

 

屋敷に取り憑く霊にまつわる伝説、“死者の祭り”ともいわれるハロウィーン、降霊会、
シャクナゲの蜂蜜の毒、不審死を遂げた屋敷の女主人の娘の名前・アリシアの愛称「アスパシア」の由来も事件を解くカギ。
( 歌劇『ポントの王ミトリダーテ』なんて私の関知するところではないが……。モーツアルトが最初に作曲したイタリア・オペラとのこと)

 

 

 

 

 

 

ポアロが発する「人は己の亡霊からは逃れられない」、重い言葉。
亡霊とは、それぞれが背負っているキズ、性(さが)や業(ごう)、あるいは宿命。そこから逃れては前には進めないということなのであろう。

 

派手さはないが、じっくりと楽しめる作品。続編も期待したい。
評価 90点。

 

 

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

 

映画ランキング