社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(51) 新型コロナウイルス XBB.1.5株について

 

 

 

山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信」で XBB.1.5株 についての情報がでていた。
パンデミック脱却のためには、変異株に十全に対応できるかが大きい。ウィルスの変異は、人智では全部を予測できない。だからいつまでたっても安心できない。パンデミックの当初と違って、ワクチンもできたし、治療薬の治療方法も前進したにもかかわらずである。

 

 XBB.1.5株 についての情報を紹介する。


https://www.covid19-yamanaka.com/cont1/69.html

 

XBB1.5株は、XBB株の亜株です(下の図)。XBB株はBA.2株の二つの亜株(BA.2.75株とBA.2.10.1株)が同じ人に感染することにより遺伝子が融合して出来たと考えられます。XBB株にさらに変異が入りXBB.1株となり、XBB.1株にさらに変異が入ったのがXBB.1.5株です。


XBB.1.5株はアメリカで急増し1月21日現在のCDCの推定で全米の感染者の約50%を占めています(下の図)。



アメリカの中でも地域差があり、ニューヨークやボストンと言った東海岸では既に80%以上を占めているのに対して、サンフランシスコ等の西海岸では今後、BQ.1やBQ.1.1株を凌駕して主流になる可能性が高いと考えられます(図3)。


New England Journal of Medicine誌に1月18日に公開された論文によると、XBB.1株はオミクロン株にも対応したワクチンの追加接種後であっても、免疫をすり抜ける力が、従来株より約230倍、BA.5株より約20倍高いと報告されています(下の図)。XBB.1株にさらに変異の入ったXBB.1.5株は、免疫をすり抜ける力がより高まっている可能性があります。


 ※ momodaihumiakiの注
   Neutralizing antibody 中和抗体

   titer 力価

   力価とは、生物学における濃度(活性)の測定法の1つ。

 

 一方で、人口当たりの死者数を見ると、アメリカは日本より低い状態が続いています。
一方、欧州CDCの報告では、1月19日現在、BQ.1株が約50%と主流で、XBB.1やXBB.1.5株は数%を占めるにとどまっています。

 

 

 

 

 

 

 

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