社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(479) 消費税の議論が熱い 生活防衛が最優先

 

 

 

 

国・地方自治体がお金を集めることで暮らしが成り立っている。だから納税は義務。
そして、税金についての権利は、参政権。ひいては、政府を取りかえる権利 (革命権)。

 

自民党は、消費税減税を主張しないという。財政健全化を叫ぶ。
れいわ新撰組は、諸費税廃止。国債で賄い、積極財政を主張する。


心を動かすのはどちらでしょうか。

それともどちらの主張にも引っ掛かりを感じるのか。

参議院選挙を前にした政党の主張は以下の通り


今は生活防衛だ。
そして、将来に禍根残さない財源について 冷静に議論する。
消費税減税で、立憲、共産、れいわ、社民が連携して、生活防衛できる内閣をつくることだ。国民民主や維新とは部分連立だ。

 2000年代から始まった自民党の裏金・脱税システムの真相究明が トンとなされない現状で、政権与党として自民党が財政健全化を語る資格があるとは思えない。まずは、公明正大に裏金脱税議員が事実を公表し謝罪し、自主納税する(国庫に寄付する)べきだ。

 

日本の国債の現状について

基本現状(2025年1月時点)
日本の公的債務残高はGDP比で約263%、額は約1,350兆円に達している。 
保有者構成は、日銀(日本銀行)が約43%、銀行・生損保などが約40%、海外投資家が約6~12%、家計や年金基金などが残る。

政府債務残高と国債発行額 (2000年~ )


なぜ、国債が増えてきたのか。債務残高が増えたか。

政府債務残高と国内生産高(GDP)の比率は、2000年末時点で106.8%であり、2025年1月度末には263%。
以下は、政府債務残高とGDP比率が変化してきた背景にある要因。

1.長期にわたる経済低迷:1990年代に起こったバブル崩壊以降、日本経済は長期にわたって低迷し、デフレーションが続いた。このため、政府は景気刺激策などを行い、財政赤字が拡大した。
2.人口減少と高齢化:日本の人口は減少し、高齢化が進んだこと。高齢者の医療費や年金などの社会保障費が増加する一方で、若年層の人口が減少するため、税収が減少することが懸念されている。

3.大規模な災害:2011年に発生した東日本大震災や、2020年に発生した新型コロナウイルスの影響により、政府は大規模な復興支援や経済対策を行なった。これらの支出が政府債務残高の増加につながった。


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ChatGPTと対話した。
それをもとに 整理した。以下の通り。

歴史を振り返る。外国の例も

明治以降の日本では、戦争・経済危機・復興・景気刺激などを背景に、国債発行による過度な財政支出(財政拡張)がたびたび行われてきた。
以下に、主な事例を時代順に整理して示す。


【1】明治期:日清・日露戦争後の軍事支出と産業基盤整備

■ 背景
* 富国強兵・殖産興業のもとで近代国家体制を確立する時期
* 対外戦争(特に日清・日露戦争)への軍備拡張が主な動機

■ 内容
* 日露戦争(1904–05)では、多額の戦費(約18億円)を調達
* そのうち約半分を外債(外国からの借金)で調達、国内債券も活用
* 戦後には賠償金がなかったため、戦費返済が国家財政を長期圧迫

■ 結果
* 一時的に経済活性化(軍需景気)が起きたが、その後財政赤字と物価上昇
* 1910年代には「緊縮財政」へと転換


【2】昭和初期:昭和恐慌と高橋是清による積極財政

  


■ 背景
* 1929年の世界恐慌の影響で、輸出不振・農村困窮・企業倒産が相次ぐ
* 1931年、蔵相に就任した高橋是清が財政・金融政策を大胆に転換

■ 内容
* 金輸出再禁止(円安誘導)、日銀引受け国債で積極財政を実行
* 失業対策・公共事業・軍備拡張などに資金投入

■ 結果
* 日本は世界恐慌から最も早く脱出(1933年頃)
* しかし、その後軍部による支出拡大が加速し、財政統制が崩壊
* 高橋是清は軍事予算削減を提案し、1936年に二・二六事件で暗殺


【3】戦時期(1937〜1945年):戦費のための超インフレ的財政



■ 背景
* 日中戦争・太平洋戦争で総力戦体制に突入
* 国家総動員法に基づき、財政・経済を政府が全面統制

■ 内容
* 国債発行と日銀の引受(事実上の「輪転機マネー」)で戦費を賄う
* 一時は国債発行額が歳出の8割超を占める

■ 結果
* 戦後、巨大な財政赤字ハイパーインフレーション
* 1946年の預金封鎖と新円切替、財産税導入によりリセット


【4】戦後復興期(1945〜1950年):復興支出とインフレ

■ 背景
* 焼け野原となった国土の復興と生活基盤の再建が必要
* 財政投融資や政府支出でインフラ復旧、住宅建設などを支援

■ 内容
* 1947〜48年は復興予算を中心に財政支出が膨張
* しかし物資不足と財源の裏付けが弱く、インフレが再燃

■ 結果
* GHQと経済安定本部による「ドッジ・ライン(1949年)」で超緊縮政策へ転換
* 財政均衡を重視する路線が戦後の基本方針となる


【5】高度経済成長期(1950〜1973年):インフラ投資と財政の質的転換

■ 背景
* 朝鮮戦争特需と経済成長を背景に、大規模な社会資本投資が進む
* 財政投融資制度(フィリップス資金)により資金を供給

■ 内容
* 高速道路、新幹線、ダム、港湾などインフラ整備
* 住宅公団、国鉄、公団などに対しての政府保証付きの借入

■ 結果
* 経済成長が財政収入を押し上げ、国債依存度は低く維持
* 1975年までは「赤字国債ゼロ」を原則とした健全財政期


【6】石油危機〜バブル期(1973〜1990):赤字国債の常態化

■ 背景
* 1973年・1979年のオイルショックで物価高と景気後退が発生
* 減税や公共事業で景気を下支えする必要性

■ 内容
* 1975年に戦後初の赤字国債を発行
* 1980年代以降は建設国債赤字国債が常態化

■ 結果
* 国債発行が構造的に続き、財政赤字が慢性化
* 1990年代のバブル崩壊後、さらに悪化へ


【7】平成不況〜リーマンショック(1990〜2009):財政出動の拡大



■ 背景
* バブル崩壊による長期不況(失われた10年
* 政府は景気刺激のための大型公共事業や定額給付金を実施

■ 内容
* 1990年代後半〜2000年代は毎年数十兆円規模の国債発行
* 特に小渕政権・麻生政権下で大規模な補正予算

■ 結果
* 成長は限定的、国の債務残高は拡大
* 財政の持続可能性への懸念が強まる


【8】令和期:コロナ対策・異次元財政支出(2020〜)

■ 背景
* 新型コロナウイルス感染症の感染拡大による経済活動の停止
* 雇用維持、事業継続、医療支援のため、未曽有の対策が必要に

■ 内容
* 2020年~2022年にかけて、合計で数百兆円規模の経済対策
  ・特別定額給付金(1人10万円)
  ・事業者への持続化給付金、家賃支援
* その財源のほとんどを国債で調達

■ 結果
* 日本の政府債務残高はGDP比で260%超に(世界最悪水準)
* 日銀の国債保有割合が5割を超え、財政と金融の一体化(財政ファイナンス化)が懸念されている

 

諸外国における過度な財政出動国債発行や財政赤字の急拡大など)の代表的な事例を、背景・内容・結果・日本への影響の観点からまとめる。
国家ごとの事例として、アメリカ、ドイツ(ヴァイマル期)、イタリア、ギリシャ、アルゼンチン、現代中国などが参考になる。


【1】アメリカ:リーマンショック後の財政出動(2008~)


◆ 背景:

* 2008年、リーマン・ブラザーズ破綻に端を発した世界金融危機

* 大手金融機関の連鎖破綻懸念、住宅市場の暴落、実体経済の急速な冷え込み

 

◆ 内容:

* TARP(不良資産救済プログラム):約7000億ドル

* オバマ政権による景気対策法(ARRA):公共投資・減税・失業対策など総額7870億ドル超

* 財政赤字は対GDP比10%超へ拡大

 

◆ 結果:

* 景気は緩やかに回復するも、赤字と債務が恒常化(国の債務残高は2倍に)

* FRB量的緩和とセットで「財政+金融」の総動員体制へ

 

◆ 日本への影響:

* 金融市場安定に寄与し、日本の輸出回復に貢献

* しかし日米金利差拡大や、世界的な財政赤字容認の空気を助長

 

【2】ドイツ:ヴァイマル共和国のハイパーインフレ(1921〜23)

 

◆ 背景:

* 第一次世界大戦の敗戦国となり、巨額の賠償金(ヴェルサイユ条約)を負担

* 徴税能力が乏しく、国債と紙幣発行で財源を賄う

 

◆ 内容:

* 国家財政の歳入の多くを輪転機での紙幣印刷でまかない、貨幣供給量が爆発的に増加

* パン1個=数十億マルクといった超ハイパーインフレ状態に

 

◆ 結果:

* 経済は崩壊し、国民生活も破綻

* 社会不安と政治的混乱から、のちのナチス台頭の土壌に

 

◆ 日本への影響:

* 当時の教訓として、戦後日本ではインフレ抑制と財政均衡の重要性が強調された

* ただし昭和初期の高橋是清財政では一時的にインフレを容認する姿勢も

 

【3】イタリア:ユーロ導入以前の慢性的な赤字財政(1970~90年代)

◆ 背景:

* 1970年代以降、政治的混乱(多数党連立・頻繁な政権交代

* 公共部門の肥大化、福祉支出の急拡大

 

◆ 内容:

* 常に赤字予算を組み、国債依存度が50~70%に達する年も

* 1990年代初頭には対GDP比で債務が120%超

 

◆ 結果:

* 1999年のユーロ導入前に財政健全化が求められ、増税・歳出削減・構造改革を実施

* 経済成長が低迷し、「低成長・高債務」状態に突入

 

◆ 日本への影響:

* 高債務国家でも金融安定を維持できる一方で、「失われた成長」リスクの教訓に

* 日本のバブル崩壊後、同じような「低成長・高債務」の道をたどる参考事例として注目

 

【4】ギリシャソブリン危機(2010年~)

◆ 背景:

* リーマン後の景気対策と、長年の不透明な財政運営

* ユーロ圏でありながら、財政赤字の統計を虚偽報告(EU基準違反)

 

◆ 内容:

* 財政赤字GDP比15%超、債務残高もGDPの180%以上に達する

* 国債金利が暴騰し、市場から資金調達不能に → EUIMFによる救済(トロイカ

 

◆ 結果:

* EUからの支援条件として、強烈な緊縮財政(増税・年金削減・人員削減)

* 国内経済は急縮小、失業率は25%超へ

 

◆ 日本への影響:

* ギリシャ危機を契機に、「高債務国家の市場からの孤立リスク」が国際的に警戒

* 日本も当時、「次のギリシャか?」と不安視されるが、日銀による国債買入で金利は安定

 

【5】アルゼンチン:2001年および2018年のデフォルト危機

◆ 背景:

* 1990年代はドルペッグ政策で物価は安定したが、競争力を喪失

* 財政支出が拡大し、税収不足を穴埋めするために国債と外貨借入が拡大

 

◆ 内容:

* 財政赤字と対外債務の拡大 → IMF支援を受けるも効果なし

* 2001年にはデフォルト(債務不履行)を宣言

 

◆ 結果:

* 貯金封鎖・銀行休業・暴動・政権崩壊へと発展

* その後もインフレ・通貨安・再デフォルト(2018)と慢性的な債務危機

 

◆ 日本への影響:

* 日本のメガバンクや投資家はアルゼンチン債務危機で一定の損失

* 日本政府は「ハードカレンシー国家」としての安定を重視する方向へ

 

【6】現代中国:地方政府債務の過剰膨張(2020年代

◆ 背景:

* コロナ対策と経済対策として、地方政府による隠れ債務(LGFVなど)が急増

* 不動産バブルの崩壊(恒大集団など)も債務不履行リスクを加速

 

◆ 内容:

* 地方政府債務はGDP比で100%以上とも推計される(公式統計ではなく影の債務含む)

* 金利支払いのための新たな借金(「自転車操業」状態)

 

◆ 結果:

* 一部地方政府では公務員給与の遅配や公共サービス停止も発生

* 中央政府が財政調整機能を発揮できるかが注目点

 

◆ 日本への影響:

* 中国経済減速が日本の輸出や観光に直接影響

* 中国の財政運営失敗は、日本の「大きな政府」志向にブレーキをかける可能性

 

 

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