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林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(419) シリア アサド独裁体制が崩壊

 

 

 

 

700万人近い難民を出したシリアの内戦が終結するのであろうか。
人権侵害の現状が改善されるのであろうか。
経済の立て直しも待ったなし。GDP成長率がマイナス40%近く、インフレ率は30%、そして、失業率が50%。

 

 

シリア基礎データ|外務省

 シリア・アラブ共和国(Syrian Arab Republic)

基礎データ  令和4年12月22日
 



一般事情
1 面積
18.5万平方キロメートル(日本の約半分)

2 人口
2,156万人(2022年推定値 CIA The World Factbook)

3 首都
ダマスカス

4 人種・民族
アラブ人:約75%、クルド人:約10%、アルメニア人等その他:約15%

(2022年 CIA The World Factbook)

5 公用語
アラビア語

6 宗教
イスラム教:87%(スンニー派 74%、アラウィ派、シーア派など 13%)、キリスト教:10%、ドルーズ派:3%

(2022年 CIA The World Factbook)

 
 (略)

政治体制・内政
1 政体
共和制

2 元首
バッシャール・アル・アサド大統領(2000年7月就任、2020年5月4選、任期7年)

3 議会
一院制(人民議会)(250議席 2020年7月選挙、任期4年)

4 政府
(1)首相
フセイン・アルヌース(2020年6月就任、同年8月再任)
(2)外相
ファイサル・アル・ミクダード(2020年11月外相就任)


(略)

 

 

www.47news.jp

 

シリア「自由」「心配」思い交錯 崩壊アサド政権の施設で略奪も


 8日、シリアの首都ダマスカスで、アサド政権の崩壊を祝う人たち(ゲッティ=共同)

2024年12月09日 17時26分共同通信

 【イスタンブール共同】「自由だ」「解放された」「将来が心配」。シリアのアサド政権が8日崩壊し、市民の間で喜びや不安が交錯した。異なる民族や宗教宗派が共存するシリア。各地で祝砲が鳴り響く一方、反体制派の弾圧を恐れて身を潜める人もいる。政権側施設では略奪も起きた。先行きは見通せない。

 交流サイト(SNS)の投稿によると、首都ダマスカスの大統領府は反体制派が占拠し、政権側施設の略奪とされる映像が出回った。空港には多くの人が押し寄せた。刑務所から拘束されていた女性や子どもが救出され、首都に帰還する人々による大渋滞も起きた。

 「強権的な政権が崩壊し、とてもうれしいが、同時に非常に恐れている。何が起きるか分からない状況だ」。首都中心部に住む銀行員ハーレド・タレブさん(50)が電話取材に対し、不安げな様子で語った。

 今回の攻勢を主導するのは国際テロ組織アルカイダ系組織が前身の「シリア解放機構」。タレブさんは、イスラム主義組織タリバンが制圧した「アフガニスタンのような厳しいイスラム統治は望んでいない」と訴えた。

 

 

www.47news.jp

シリア、親子2代で弾圧の半世紀 独裁体制、秘密警察が監視と拷問


 故ハフェズ・アサド前大統領(右、1972年撮影)と
 バッシャール・アサド大統領(2009年撮影)=AP=共同)

2024年12月09日 18時59分共同通信

 【カイロ共同】シリアでは、半世紀以上、アサド親子2代の独裁体制が続いた。故ハフェズ・アサド前大統領が築いた秘密警察機構という「遺産」は息子バッシャール・アサド大統領(59)へと引き継がれ、2011年以降の内戦でも反体制派を厳しく弾圧。拷問や化学兵器使用の疑惑で非難を浴び、国際的孤立を深めた。

 国防相だったハフェズ氏は1970年、世俗的なアラブ民族主義政党、与党バース党の権力闘争に乗じて無血クーデターで首相に就任。翌71年に大統領となった。憲法バース党一党独裁を規定し、少数派イスラム教アラウィ派のアサド一族が政権中枢を固める支配体制を築いた。

 

 

  

  【速報中】シリア反体制派の大規模攻勢、900人超が死亡 AFP  :朝日新聞デジタル  から   


■■■12月8日(日本時間)の動き■■■

22:22(テヘラン16:52)
イラン外務省が声明「シリアの将来決めるのは国民」
 シリアのアサド政権の後ろ盾となってきたイランの外務省は8日、政権の崩壊を受け、「シリアの将来を決めるのは国民の責任だ」とする声明を出した。「全シリア人を代表する包括的な統治機構」が必要とも述べており、アサド政権から新政権への交代を事実上容認したとも取れる内容だ。

 声明はその上で、シリア国民が自国の将来を決める際には、「いかなる破壊的な干渉や外部からの強制もない」環境が必要だと訴えた。内戦で反体制派を支援していた米国などを念頭に置いているとみられる。

 声明はまた、シリアとの関係について「歴史に深く根ざしており、常に友好関係を保ってきた」と強調。「両国が賢明かつ前向きな姿勢で関係を継続することが期待される」とし、アサド政権後のシリアとも関係を安定させたい意向を示した。

22:14(エルサレム15:14)
ネタニヤフ氏、アサド政権崩壊は「イランとヒズボラ打撃の結果」
 シリア情勢をめぐり、イスラエルのネタニヤフ首相は8日、アサド政権の崩壊は「政権の主な支援者であるイランと(レバノンイスラムシーア派組織)ヒズボラに対し、我々が打撃を与えた結果だ」と声明で述べた。

 ネタニヤフ氏は、アサド政権の崩壊は「中東における歴史的な一日となる」と強調。イスラエルのイランやヒズボラへの攻撃が、シリアの「抑圧的で暴虐的な政権からの解放を望む人々」に影響を与えた、と主張した。

 

 

 

シリア内戦をめぐる動き

2010年12月
チュニジアで抗議運動始まる。「アラブの春
その後シリアでもアサド政権への抗議運動が本格化
2011年2月ごろ
シリアで武力衝突が発生するようになる
2012年6月
ラドゥース国連事務次長がシリアは内戦状態にあるとの見解示す
2012年6月
アサド大統領が「シリアは戦争状態にある」と述べる
2013年8月
シリアで化学兵器が使用されるその後、ロシアの働きかけでアサド政権は化学兵器の廃棄に合意
2013年10月
化学兵器禁止機関(OPCW)がシリアの化学兵器関連施設がすべて廃棄されたと発表
2014年1月
和平交渉「ジュネープ2」開催。2月に中断
2014年5月
第三の都市ホムスから反体制派の多くが撤退。アサド政権優位を印象
2014年6月
大統領選でアサド氏が再選
2014年6月
ラクイスラム組織「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)がバグダッド侵攻を開始
イスラム国」(IS)樹立を宣言
2014年7月
化学兵器禁止機関(OPCW)がシリアの化学兵器の国外搬出を完了したと発表

 

※ 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の報告によると、2019年末時点で、世界には約660万人のシリア難民が存在すると報告されている。

シリア・アラブ共和国、通称シリアは、西アジアに位置する共和制国家。北にトルコ、東にイラク、南にヨルダン、西にレバノン、南西にイスラエルと国境を接し、北西は東地中海に面する。首都はダマスカスで、古くから交通や文化の要衝として栄えた。

 

 

Perplexity に聞いた。

 

Perplexity の回答 

シリアの文化、食べ物、観光について以下にまとめます。


文化

・歴史的背景: シリアは古代からの文明の十字路であり、多くの文化が交錯してきました。ダマスカスは「世界最古の都市」として知られ、紀元前8000年から人が住んでいます[4][7]。
伝統芸能: シリアは詩や音楽が盛んで、特にアラビア語の詩においては愛や情熱をテーマにした作品が多いです[1]。
・工芸品: ダマスカスの寄木細工は特に有名で、精巧な技術が世界中で評価されています[1]。

食べ物

シリア料理は豊かで多様性があります。以下は代表的な料理です:

・シャワルマ: グリルした肉と野菜をサンドした人気のファストフード[2]。

    

・ファラフェル: 揚げた豆のコロッケで、ベジタリアンにも人気[2][5]。
・ハラウェテルジブン: レモン風味のクリームをロールした伝統的なスイーツ[2]。
ドルマ: ブドウの葉で包んだもち米や肉料理[2][5]。
・ババガヌーシュ: 焼き茄子を使ったペーストで、ディップとして人気[2][5]。
・フムス: ひよこ豆を使ったペーストで、パンと一緒に食べることが一般的です[2][5]。


観光

シリアには多くの歴史的な観光スポットがあります:

・ダマスカス: 古代都市として知られ、美しいモスクや市場があります。
アレッポ: アレッポ城などの歴史的建造物が残る重要な都市です[3]。



パルミラ遺跡: 世界遺産に登録されている古代都市遺跡で、かつての繁栄を感じられます。
・ボスラ: ローマ円形劇場が有名で、現在もイベントに使用されています[6]。

シリアはその豊かな文化と美味しい料理、そして歴史的な観光地によって、多くの魅力を持つ国です。内戦による影響はありますが、シリア人の温かいおもてなしや家族重視の文化も魅力的です[1][4][7]。

Citations:
[1] https://www.min-on.or.jp/topics/detail_1593_.html
[2] https://travelfood.jp/middle-east/syria/food220912-5
[3] https://www.tripadvisor.jp/Attractions-g294010-Activities-Syria.html
[4] http://www.nipponsyria.org/aboutsyria/aboutsyria-1/
[5] https://e-food.jp/map/nation/syria.html
[6] https://piece-of-syria.org/news/piece/lets-go-to-syria.html
[7] https://syncable.biz/campaign/1645/report/2453
[8] https://note.com/bahargul/n/nba027ae6b02b 

 

 

 

Perplexity の回答 

シリア解放機構(HTS)、イスラム国(ISIL)、およびタリバンの違いについて、宗教的および政治的な観点から比較します。また、タリバンが政治的ヘゲモニーを持つ国についても触れます。

 

シリア解放機構(HTS)とイスラム国(ISIL)の違い

 

宗教的背景

・シリア解放機構(HTS):

  HTSはサラフィー主義に基づく武装組織であり、イスラム法の厳格な適用を求める一方で、地域住民への行政サービス提供にも注力しています。彼らはアルカイダ系の組織として始まりましたが、地域の支持を得るために過激な行動から距離を置くこともあります。

イスラム国(ISIL):

  ISILは極端なサラフィー主義とジハード主義に基づいており、暴力を正当化し、他の宗派や信者を「異端」と見なして攻撃します。彼らは厳格なシャリーア法の適用を求め、自らの支配地域で恐怖政治を展開しました。

 

政治的背景

・シリア解放機構(HTS):

  HTSはシリア北西部のイドリブを拠点に活動しており、アサド政権との戦闘を続けています。彼らは地域住民との関係構築や行政サービスの提供に努めており、国際社会からの支持を得ることを目指しています。

イスラム国(ISIL):

  ISILは2014年に自ら「イスラム国家」を宣言し、一時的に広範囲な地域を支配しましたが、その後軍事作戦によって弱体化しました。彼らは国際社会から強く非難され、外交関係を持たず孤立しています。

 

タリバンについて

 

宗教的背景

タリバンサラフィー主義に近い厳格なイスラム法の適用を求めますが、特にアフガニスタンの伝統や文化に根ざした独自の解釈があります。彼らは女性の教育や自由を制限し、厳しい社会規範を強制します。

政治的背景

タリバンアフガニスタンで政権を掌握しており、2021年8月にカブールを制圧しました。彼らは「アフガニスタン・イスラム首長国」として自らの政権を正当化し、国際的な承認を求めていますが、その厳しい統治方針から多くの国から非難されています。

 

タリバンが政治的ヘゲモニーを持つ国

タリバンアフガニスタンで政治的ヘゲモニーを持っています。彼らは1996年から2001年まで政権を握り、その後アメリカによる侵攻で一時的に権力を失いましたが、2021年に再び政権を掌握しました。現在もアフガニスタン全土で支配権を持ち、「アフガニスタン・イスラム首長国」として統治しています。

 

結論

シリア解放機構とイスラム国、タリバンはいずれもサラフィー主義に基づく組織ですが、それぞれ異なる宗教的解釈や政治的戦略を持っています。HTSとISILはシリア内戦における反政府勢力ですが、タリバンアフガニスタンで実効支配する政権として存在しています。タリバンは現在アフガニスタンで政治的ヘゲモニーを持ち、その統治方針には厳しい制約が伴っています。

 

Citations:

[1] https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-58229643

[2] https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2022/08/15/24509.html

[3] https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-58514123

[4] https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-58240280

[5] https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241209/k10014662771000.html

[6] https://www.perplexity.ai/elections/2024-11-05/us/president

 

 

 

Perplexity の回答 

イスラム教は主に以下の主要な宗派に分かれています。それぞれの宗派が政治的なイニシアティブを取っている国についても説明します。

イスラム教の主な宗派

1. スンニ派
・信者数: 世界のムスリムの約85~90%を占める。
・特徴: ムハンマドの言行録(ハディース)に基づいて指導者を選出し、正統カリフ制を支持します。スンニ派は多様な法学派が存在し、政治的にはさまざまな国で影響力を持っています。
・政治的イニシアティブを取っている国: 
  サウジアラビア: スンニ派の中心国であり、王政が支配しています。
  エジプト: アズハル大学を中心にスンニ派の教義が広まり、政治にも影響を与えています。
  トルコ: 政府はスンニ派であり、イスラム主義的な政党が影響力を持っています。

2. シーア派
・信者数: 世界のムスリムの約10~15%を占める。
・特徴: ムハンマドの血統を引くイマームを正当な指導者と考え、特にアリーとその子孫を重視します。シーア派内にはいくつかの分派があります。
・政治的イニシアティブを取っている国:
  イラン: シーア派が国教であり、イスラム共和国として政権を運営しています。
  イラク: シーア派が多数を占める政府が存在し、影響力があります。
  レバノン: ヒズボラというシーア派武装組織が政治的影響力を持っています。

3. イバード派
・信者数: 主にオマーンに集中している。
・特徴: スンニ派シーア派とは異なる独自の教義を持ち、比較的穏健な立場です。歴史的にはオマーンで発展しました。
・政治的イニシアティブを取っている国:
  オマーン: イバード派が主流であり、国政にも影響を与えています。

4. その他の宗派
イスマーイール派: シーア派の一部であり、特にインドやパキスタンに信者が多い。政治的には特定の国家で強い影響力は持たない。
ドゥルーズ派: 主にレバノンやシリアに信者がいる。政治的にはレバノンで一定の影響力があります。


結論

イスラム教はスンニ派シーア派という二大宗派に分かれており、それぞれが異なる政治的背景やイニシアティブを持っています。スンニ派サウジアラビアやエジプト、トルコなどで影響力を持ち、シーア派はイランやイラクレバノンで強い存在感があります。また、イバード派オマーンで主流となっています。これらの宗派間の対立や協力は、中東地域の政治情勢に大きな影響を与えています。

Citations:
[1] https://arabstudies.jp/pdf/2022-07_06.pdf
[2] https://www.ide.go.jp/library/Japanese/Publish/Reports/InterimReport/2017/pdf/2017_2_20_001_ch03.pdf
[3] https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%A2%E6%B4%BE
[4] https://www.jiia.or.jp/pdf/hotline/2008/hotline20081015.pdf
[5] https://spaceshipearth.jp/islam/
[6] https://www.weblio.jp/content/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E6%95%99
[7] https://www.perplexity.ai/elections/2024-11-05/us/president

 

 

 

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