5月2日、半ドンの仕事を終わり、テアトル梅田で14時5分からの部を鑑賞。ほぼ満席。年配の人が多かったが、若い人もチラリ、チラリ。
JR大阪駅からゆっくり歩いて、20分ぐらいのところに映画館。
梅田北広場では、グリーンフェスティバル。

新梅田シティーは、鯉のぼりがなびいていた。

映画.COMから
イギリスの巨匠ケン・ローチが、「わたしは、ダニエル・ブレイク」「家族を想うとき」に続く「イギリス北東部3部作」の最終章として撮りあげたドラマ。
イングランド北部にある炭鉱の町で、最後に残ったパブとして住民たちから親しまれる「オールド・オーク」。町が活気にあふれていた時代から約30年が過ぎ、現在は厳しい状況に陥っているが、店主のTJ・バランタインは試行錯誤しながら経営を維持していた。しかし町がシリア難民を受け入れはじめたことで、人々が安らぎを見いだす場所だったはずのパブが、居場所を争う場へと変貌してしまう。そんな店の先行きに頭を抱えていたTJは、カメラを携えたシリアの女性ヤラと出会い、思いがけず友情を育んでいく。
ローチ監督と数々の名作でタッグを組んできたポール・ラバーティが脚本を手がけ、温かくもリアリズムあふれるまなざしで描き出す。パブの店主TJ役に、「わたしは、ダニエル・ブレイク」「家族を想うとき」にも出演したデイブ・ターナー。2023年・第76回ロカルノ国際映画祭で観客賞を受賞。第76回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
2023年製作/113分/G/イギリス・フランス・ベルギー合作
原題または英題:The Old Oak
配給:ファインフィルムズ
劇場公開日:2026年4月24日
www.youtube.com
舞台は、イギリス北部の炭鉱があった街。現代の社会のひずみを映す。私たちの日本の現実と重なる。分断と排外主義。
希望を持つことは政治的。希望は強い力と抗う信念が必要。希望を捨てることは心臓を止めること。こんな科白だったと思うが、自然に発せられて、心に突き刺さった。
ロケは、イギリスのダラム州で行われたという。
歴史遺産が多く、ダラム城とダラム大聖堂は、ユネスコの世界遺産に登録されているという。
以下、ウィキペディアより借用
ダラム城とダラム大聖堂
ダラム大聖堂
パブ「 オールド・オーク 」。 いかにも、つぶれそう。
oak(オーク)=ナラの木。長寿・強さ・忍耐(非常に硬い木材)、共同体の象徴(村の中心に植えられることが多い)。欧州文化における象徴だという。
パブ「オールド・オーク」は、衰退した炭鉱町に残る地域の拠点。


壊れてしまったカメラを縁に、 パブの店主 TJ とシリア難民ヤラは心を通じ合わせるようになる。

パブの店主 TJ の父親がとった炭鉱争議の写真。


誹謗中傷、ヘイト。


カメラを携えたシリアの女性ヤラは、難民だけでなく町の人の写真を撮り、連帯の輪を作る。写真の持つ力は凄い。行方不明の父から譲り受けたカメラ、かけがえのない宝物。




パブの店主 TJ 、ヤマらは、分け隔てなく食卓を囲むイベントの実現に奔走する。


STRENGTH(強さ)SOLIDARITY(連帯)RESISTANCE(抵抗)という文字が刻まれた新調された旗を持って、イベントに参加。
「連帯によって強くなり、不正に抗う」と。


DIRECTOR
Ken Loach
ケン・ローチ
英ウォリックシャー州出身。オックスフォード大学に進学後、BBCでテレビドラマやドキュメンタリーを手掛ける。67年、『夜空に星のあるように』で映画監督デビューを果たし、続く『ケス』(69)も高い評価を得る。『麦の穂をゆらす風』(06)、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(16)でカンヌ国際映画祭最高賞パルムドールを2度受賞している。近作は2019年カンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネートされた『家族を想うとき』。WRITER
Paul Laverty
ポール・ラヴァティ
1957年インド・カルカッタ生まれの脚本家。『カルラの歌』で、ケン・ローチ監督と初タッグを組む。『SWEET SIXTEEN』でカンヌ国際映画祭脚本賞、『この自由な世界で』でベネチア国際映画祭脚本賞を受賞。『家族を想うとき』で英国アカデミースコットランド賞脚本賞を受賞した。


『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2017年)、『家族を想うとき』(2020年)、両方ともに、コロナ禍で自宅にて見た記憶がある。映画、大きな力がある、改めて そう感じた。
後半、それぞれの事情が明らかになって、涙、涙。
希望を持ち続けること、それが生きることだ。強烈なメッセージ。
2年前にシリアのアサド政権が崩壊したが、その政権のもとで数多くの難民が生まれたこと。難民の苦難の一端を知る映画でもある。
私の評価 90点。




