社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(93) 「オットーという男」鑑賞

 

 





 

 

3月29日、難波東宝シネマ別館で9時45分からの部を鑑賞。客の入りは、2割、3割ぐらい。ほとんど年配の方。

 

映画.COMから

名優トム・ハンクスが町一番の嫌われ者の男を演じ、孤独だった男が隣人一家との触れ合いを通して再生していく姿を描いたヒューマンドラマ。

町の嫌われ者でいつもご機嫌斜めなオットー。曲がったことが許せない彼は、近所を毎日パトロールしてはルールを守らない人に説教を垂れ、挨拶をされても仏頂面で、野良猫には八つ当たりをするなど、面倒で近寄り難い存在だった。しかし、そんなオットーも人知れず孤独を抱えている。最愛の妻に先立たれ、仕事も失った彼は、自らの人生を終わらせようとしていた。ところが、向かいの家に越してきた陽気な女性マリソルとその家族が、なにかと邪魔をして、死のうと思っても死ぬことができない。しかし、そんな迷惑なはずの一家の出現が、彼の人生を変えてくことになる。

スウェーデン発のベストセラー小説を映画化し、第89回アカデミー外国語映画賞ノミネートされた「幸せなひとりぼっち」を、ハンクスの主演・製作でリメイク。「プーと大人になった僕」のマーク・フォースターがメガホンをとり、「ネバーランド」「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」のデビッド・マギーが脚本を担当した。

2022年製作/126分/G/アメリ
原題:A Man Called Otto
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

 

www.youtube.com

 

スウェーデンからアメリカに舞台を移したリメイク版は、期待通りだった。
66才のトムハンクス、若い。ぴったりの役どころ、かわいさのある嫌われ者。色気のある意固地なジジイ。

「幸せなひとりぼっち」では、主人公オーヴェの愛車はサーブ。オーヴェの友人ルネの愛車はボルボ。ある日、ルネはBMW(ドイツの自動車メーカー) を購入し、友人関係が決裂する。
リメイク版では、オットーはシボレー、友人ルーベンはフォード。そして、ルーベンがトヨタを買って疎遠になる。アメリカ車に対する愛がある。

 




猫は助演賞ものだ。


メキシコからの移民ファミーリーが、頑ななオーヴォの心をとかす。オリジナルはイランからの移民家族だった。

オリジナルとリメイク版、大筋は同じ。
回想シーンは、オリジナルの方が多く流れる。リメイク版では、オットーの父がどんな人であったか、どのようになくなったのかも省かれているし、オーヴェのパートナー・ソーニャが事故後、どのように立ち直ったのか、映像シーンが少ない。

そして、ゴットーが 亡くなって何を残したのか、リメイク版では丁寧に描かれている。

 

 

オリジナルでも泣いてしまった。
そして、筋が予想できていても リメイク版でも涙が。
オリジナルもリメイク版も素敵だ。
ヒューマンな映画。良質な映画。
是非見てほしいと思う。
私の評価 90点。

 

 

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