社会と個人 どう向きあうの

林住期 どのように暮らすのか。日々、自問自答する。

(61) 映画の中より 世の中もっと悪い奴がいる

★ ☆ ★ ☆ 「 ヘッダー」の花  菜の花

 

 

 

昨日(2月4日)、半ドンの仕事を終わって大阪ステーションシネマで「仕掛人・藤枝梅安」を鑑賞。13時45分からの部。コンパクトな会場であったけれど、満席状態。杖をついた年配の方が目についた。その層の人たちを引き付ける魅力がこの映画にあるということだろう。


映画.COMから

池波正太郎のベストセラー時代小説「仕掛人・藤枝梅安」シリーズを、池波正太郎生誕100年となる2023年に豊川悦司主演で映画化した2部作の第1部。

江戸の郊外、品川台町に住む鍼医者の藤枝梅安には、腕の良い医者という表の顔と、生かしておいてはならない者たちを闇に葬る冷酷な仕掛人という裏の顔があった。そんな梅安がある日、料理屋を訪ね、仕掛の標的であるおかみの顔を見た瞬間、思わず息をのむ。その対面は、梅安自身の暗い身の上を思い出させるものだった。

これまでにも緒形拳田宮二郎萬屋錦之介小林桂樹渡辺謙らが演じてきた梅安役を新たに演じる豊川をはじめ、片岡愛之助菅野美穂小野了高畑淳子小林薫らが顔をそろえる。そのほか、第1部ゲストとして柳葉敏郎天海祐希早乙女太一が出演。監督は「星になった少年 Shining Boy and Little Randy」の河毛俊作

2023年製作/134分/G/日本
配給:イオンエンターテイメント

 

 

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豊川悦司の梅安、渋くていい。バディーの彦次郎役の片岡愛之助との絡みが絶妙。食卓をふたりで囲むシーンが人間味あふれていい。日常と非日常(仕掛け)の繰り返し。いつまで、おいしい食事がとれるのだろうか。

 



お粥

 

豊川悦司片岡愛之助天海祐希菅野美穂柳葉敏郎早乙女太一と豪華。



「時代劇。新時代」
時代劇は大好きだ。

時代劇のセット、大変だ。衣装もそうだし……

映画「仕掛人・藤枝梅安」公式サイト

 

 

 

 

高畑淳子田山涼成、六角精児。その存在感、彼らが出演していて、映画の深みやらピリットした感じとか、ユーモラスな雰囲気とか、大事な役回り。

 

田山涼成、とことん情けない男を演じる。でも、一番したたかな「起こり」。
嶋田大学役の板尾創路は、本当に憎々しい。

 

でも、登場する悪役。ひどいのは間違いないがそれほどではない。30年ほど前に、テレビや映画「梅安」を見てスカッとしたのを覚えている。
時代が変わって、今 悪い奴らが 昔以上に多くなったためであろうか。この映画に登場するのは究極の悪でない。だから、私が求めていたものからすると 中途半端。

 

 

梅安と標的の女将・みのの縁がストーリーの肝。籠の小鳥は、みのの生い立ち、心情を象徴しているかのようだ。

十分に楽しめた。時代劇の雰囲気を感じることができて幸せだ。2部も是非観たい。
評価 80点。

 

 

 

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